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忘れていく
私は、必要がないと認識したものは もう本当に簡単に忘れてしまう
……これは、子供の頃に身につけたそれ で ……今でもそれを治すことが出来ない
嫌な記憶も傷も人の名前も何もかも全て 要らないと認識した途端に忘れてしまえる
……これには不都合もあって……嫌な記憶が多かった時期の時間軸の場面場面が霧が掛かったように薄ぼけてしまうから 記憶の時間が急に飛んでしまったりする
……ただ、あんまり気にしてはいない為、いつまでも治せない 記録していれば薄ぼんやり何となく思い出せるから 完全に消失している訳では無いのだろうな と 解るし
その程度の幻想で何とかなるくらいには、プライベートとお仕事が絡まない日常を送っているからだろう
……昔とは大違いだなぁと思う
私はいつまで息を続けられるんだろう
突然 本当に 飽き飽きして 息をやめかねない くらいには 本当に 幻想しかない