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【最初の魔法使い】  作者: コトワリ
第2章 再来の魔法使い
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第三十八話 次期の能力

 神崎「ウルウ!ユラ殿はいないか!助けてくれ!」


そういって扉を勢いよく開けて女性が入ってきた。誰だ?それに隊長を呼び捨て?もしかしてすごい人なんじゃ…


ウルウ「なんじゃ!…ソウっちか。ちょっとまっておれ、今髪ととのえて…


神崎「ぶははは!!なんだその髪型!!うははは!!」


…なんだろう隊長に似た感じな人な気がする。多分偉い人なんだろうけど残念な人の予感がする。


ウルウ「うぅ…。まぎぃ…早くなおしてくれぇ…」


間木「わかってますから…。動かないでくださいよ。」


二人は部屋に入っていった


神崎「はぁ~あ…笑った笑った…」


ユラ「あの、初めましてです…よね」


恐る恐る話しかけてみた


神崎「ん?なんだ、珍しい。ここに男がいるなんて…。まさかお前がユラ殿か?」


ユラ「そうですが…」


なんでユラ「殿」?


神崎「そうか、それは失礼した。私は神崎ソウ。医療チームカンザキのリーダーだ。よろしく」


ユラ「はい…よろしくお願いします」


医療チームに関しては前聞いたことがあるがカンザキって…魔警最高の医療チームじゃないか?

そこのリーダーが俺に何の用だ?


神崎「さてと、ユラ殿に頼みがあってきたのだが…あいにく朝食か。」


ユラ「はい。だからちょっと待っていただけますか?」


神崎「いや、おなかすいたから私も食う」


ユラ「…はい」


なんなんだこの人…、。なんだかんだもう一人分作った。そして全員で朝食を食べ終わって

神崎さんがここに来た本題を聞くことになった。


ウルウ「それで?何用じゃ」


ばっちり隊長モードになった隊長が聞いた。ちなみに間木ちゃんはお仕事でいない。…一番働かなきゃいけない人たちが集まっているような気がするが…まぁ多分重要な話なんだろう。


神崎「少し私の患者に問題があるやつがいてな。そいつが私じゃ治せないんだ」


ウルウ「ソウっちが治せない?…いやそんなことないじゃろう。ソウっちの能力はなんでも治せるじゃないか」


ユラ「そうなんですか?」


ウルウ「そうじゃ。ソウっちの能力『瞬間治癒』は特にこれといったデメリットもない回復特化の能力なんじゃ」


神崎「まぁ子供にはなるがな。」


瞬間治癒?強すぎるだろ。子供になるの意味はよく分からないがデメリットもなく上限もない回復能力が本のない状態で使えるなんて…。神崎さんが本を手に入れたら最強になりそうだな


ユラ「それで…その能力でも治せない人って…何か重い病気とかですか?」


神崎「いや、病気でも私は治せる。そうだな、治せないといったのは間違いだ。厳密には違う。治すことはできるんだが根本的な問題が解決できなくてな。その患者は自分の能力に苦しまれているんだ」


能力に?いや不思議な話じゃない。強すぎたりする能力は呪いと化す。自らの力で克服するか、その呪いに身を任せるかしか解決方法はない


ウルウ「…まさかとは思うが木崎コンの話じゃあるまいな?」


木崎…コン?知らない…な


神崎「さすがウルウだな。そう、患者は木崎コン。聖花チームの一人だ」


ユラ「木崎コン…って人の能力は何なんですか?」


神崎「そういえばユラ殿はコンに会ったことはないのか?」


ユラ「そうですね…。聖花とはよく話しますが聖花チームにはあまり接点がないので」


確か聖花チームは聖花とレイさんとあと二人いたはずだがあったことがない。多分その一人がコンってやつなんだろう。そういえばマゴが聖花チームに同期がいるとか言っていたがそれがコンか?」


神崎「それで…コンの能力は『九尾(キュウビ)』と言って属性能力の中でも特に珍しい能力だ」


キュウビ…?なんだその能力…属性能力なのか?


神崎「この『九尾』というのは炎の力だとか色々な能力の集合なんだが、その中のひとつで九体の味方を生み出すことができてな。かなり強い能力だ。それに加えコン自身も強い。身のこなしはレイに近いだろう。だが…強すぎる能力がゆえに一つ大きな欠点があってな」


…欠点はあなたにもないとおかしいと思うんだけど


神崎「その九体の味方は常に能力者に従うわけではなくそれぞれに意思がある。味方は能力者自身の生命力、精神力で従えるのだがつい最近コンは大けがを負ってしまってな…。その弱ってるときに離れてしまったらしいんだ。味方…魔物とでも呼ぼうか。魔物はいわば能力者の体の一部のようなものなんだ。」


ウルウ「だから…いちいちソウっちが回復してやらないと生命力がなくなる…ってことじゃな?」


神崎「その通り。そこでだ!」


ユラ「俺に探して来いと。」


まぁ話の流れはそうだろう。にしても複雑な能力だ…。俺の時代にはそんな能力はなかった。

「初期」には属性能力があふれていたが…今のこの時代には弱体化した能力だったり九尾だったり三大リーダーの能力のような矛盾した方向性に伸びて行っている…。常識の範囲外なのだ。能力そのものが進化している?


ウルウ「うーっむ…まぁユラを行かせてやってもいい」


ユラ「あれ俺に拒否権とかないんだ…」


ウルウ「前ユラには言ったがそろそろ大きな仕事をしてもらはなくてはならないから…」


そういえばそんなこと言ってたな


ユラ「それ結局なんなんですか?」


ウルウ「ないしょ。それで…そうじゃな。まぁ春からじゃから…。ソウ、冬は貸す。ただそれまでには終わらせてくれ。」


神崎「そんだけあれば十分だ。ありがとう」


ユラ「俺の意思はどこに行ったんですかね」


ウルウ「気にすることじゃない。春から仕事は渡すとは言ったがそこまでつらいものじゃないから安心せい」


ユラ「まぁなんでもやりますけど…」


隊長にはいろいろ助けてもらわなきゃいけないからな…。素直に聞いておこう


神崎「よし、そうと決まればユラ殿。まずはコンのところにいく。今のとこ元気だろうが…一応確認しておきたいからな。準備はいらないか?」


ユラ「いいですよ、じゃあ行きましょうか」


そういって俺たちは立ちあがった


ウルウ「待てソウ」


神崎さんと出ようとすると隊長が声をかけてきた


ウルウ「ユラ一人に行かせる気か?それは許さぬぞ。ユラは強いじゃろうから一人で十分じゃろうがそれでも大前提としてうちの隊員。任務だったら最低でも三人以上で行動させるのじゃぞ」


神崎「わかってるさ。ウルウは昔からお気に入りには甘いね」


ウルウ「…む…うるさいのぅ…」


なんだかんだ隊長によく思われていて安心した。上の者には気に入られて損はないからな。

長くなりそうだ…。ゲームならここでセーブとかしたいとこなんだがな


神崎「長い旅だ。教会で祈っとくか?」


あんたもそのネタなんかい




何も考えず木崎コン編を始めてしまった。どうしよう。さっさと三章行けばよかった

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