第三十三話 一件落着
メクル「なんだ…やった…のか?」
マゴが運んだケルトをライとユラのところへ運んでいたら後ろからとてつもない轟音が鳴り響いた。
マゴのいたほうに行くとそこには機械はいなくなっておりマゴだけが立っていた。
メクル「マゴ…大丈夫か?」
マゴ「た、隊長…私…やりましたよ!!」
とんでもない威力だ…。強化してなかったとはいえあの機械を2体倒したんだ。
メクル「あんな攻撃して何もないか?」
マゴ「はい…びっくりするぐらい元気です!なんか…こう…元気です!」
…思ったよりの力に驚いていたが本人はもっと驚いてるらしくテンションが高い。
まぁ悪用したりはしないだろうしこの力に安心しきって何もしなくなったりはしないんだろうから
いいんだが…この力を使いこなしたらマゴはとんでもないやつになりそうだな…
僕今このチームの中でも結構弱いかもなぁ…
足を引っ張らないようにマグマを使えるように…
マゴ「そんなことより隊長!はやく三人を休ませましょう。特にケルト先輩は危ない状況です…」
考え事をしている場合じゃなかった。このことを報告しなきゃだし能力消滅装置の確認もしなきゃ…
電話機で本部に連絡をした。
メクル「よし、一応今までのことを報告した。まだ何かあるかもしれないからアルパチームが来るらしい。僕たちはさっさと帰って来いってさ。ケルトは医療チームによこせって。ケルトは僕が運ぶから他二人頼んだ。」
マゴ「アルパチームが?…え、まさかあの人達帰ってきたんですか!?」
メクル「多分そうかな」
アルパチームはシデラさんがいなくなり僕たちも自立したことにより一時的にチームとしてなり立たなく
なったのでアルパさんはいったん聖花チームの補助をしていたのだ。でも確か前聞いた話だと僕が入る前に他に二人いたらしいのだ。だけどケルト・ライ・僕が入るということでいったん海外の魔警を手伝うことになったのだと。多分その人達が帰ってきたのだろう。
マゴ「アルパチーム復活かぁ。…こんどのチームでの大会荒れそうですね」
メクル「僕たちもつよくなったじゃあないか。マゴもユラもいるんだし」
そういうと聞き覚えのある声が聞こえてきた
ユラ「俺をあんまりこき使うなよ…」
ユラが起きていた。
マゴ「先輩!起きたんですか?」
ユラ「あぁ…筋肉痛ってキツイな…。で、なんかあったのか?」
…なんか…疲れを今実感したな…。ユラが呑気すぎる。
メクル「起きるのが遅すぎる…!こっちがどれだけ…」
ユラ「はは…悪い悪い。ケルトとライを見たらふざけるような話じゃないなこれは。」
そういって手のひらをマゴの頭に置いた。
マゴ「えっ…な、なんすか!?」
ユラ「悪い、何があったのか記憶読ませてもらった。」
相変わらずなんでもありだな
メクル「それ僕でもよかったんじゃないか?」
ユラ「いや、マゴのほうが背が低いから。」
マゴ「は!?」
メクル「まぁ座ってるからしかたないな。」
マゴ「隊長も同意しないでくださいよ!」
メクル「悪い悪い」
そうは思いつつも笑ってしまった。
マゴが口をふくらませ睨んでくる。
ユラ「こんなことしてる場合じゃないな。今回復させてやりたいが体力が…ステージ5はだめだ…」
メクル「そうか。まぁ頼り切りもあれだしな。さて、マゴはケルト頼めるか?悪いがアルパさんに会っておきたい。いろいろ報告したいしさ」
マゴ「了解です!んじゃユラ先輩はライ先輩頼みます。」
ユラ「わかった。人運ぶくらいならできる」
メクル「悪いな。ほんと」
申し訳ない気持ちでいっぱいだ
そんな僕の気持ちを察したのかユラが
ユラ「いーって。今回の戦いメクルがいてこその勝利だったと思うぜ?まぁMVPはライかもな」
口をにんまりさせながら言った。
…ほんとに僕のおかげだろうか
マゴ「そうですよ。冷静な人がいてほんとに助かりました。それじゃまた!」
ユラ「さて、瞬間移動くらいならつかえるかなー」
マゴ「本当になんでもできますねユラ先輩は…」
呆れ顔でマゴがそういった。
ユラが本を開き、次の瞬間、二人はケルトとライごといなくなっていた。
能力を使って移動したんだな
やっぱり強くなるには本が必要だな…
そう思い木に腰かけた。
能力消滅装置はアルパさんが来たらいくかな…
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ライ「ん…んぅ」
ユラ「起きたか」
俺はライをウルウ隊長の家に送って寝かせた。
ライの家知らないからなぁ…
ウルウ「お!起きたかの?」
ライ「んー…たい…ちょう?」
ウルウ「おー!よかったよかった!にしてもライがこんなになるとは…すごい相手だったんじゃの…」
マゴの記憶を見た感じでは負担をかけた状態で最大火力を出していたからな…
あの高火力…受けきれるかな
ライ「ははは…あんなんでこんなねちゃったのか…」
ユラ「あんなんって訳でもないだろ。俺でもあれ受けきれるかわからないぞ」
そういうとライは自慢気に言った。
ライ「にひひ…私はまだ本を使ってないのだよ!」
…ライマジで強いな。カテナイカモシレナイ…
ライが自慢していると俺とウルウ隊長の後ろから声が聞こえてきた。
聖花「ライの本の能力は使い切りなんだから…いちいち李地に入れてもらわなきゃじゃん」
ライ「うぐ…」
そうか…あの…『無限の力』と『全切断』は李地さんが…
ほんとにあの人何者なんだ?
聖花「ほら、リンゴ買ってきた。食べる?」
ライ「食べる!」
聖花さんは椅子に座りリンゴを切り出した。するすると器用に剥いていく
ウルウ「わしも!」
聖花「はいはい…まってください」
お母さんかな?
ユラ「そういえば隊長。能力消滅装置は?」
ウルウ「今アルパチームが調べとる。…すまんかったな。まさかそんな機械が出てくるなんて」
ライ「大丈夫ですよ!もう元気ですから!」
ユラ「そのあと二体出てきたけどマゴが何とかしてくれたしな」
ライ「えぇ!!あの後二体!?しかもマゴちゃんが!?」
もう情報はある程度隊長に話した。いつもはにこにこして隊長らしさがないが情報を伝えてるときは真剣な顔をしていた。魔警ナンバー1は伊達じゃないのかもしれない
聖花「それね。マゴちゃんすごいよね。ライが一体にここまでなるやつに二体同時に倒しちゃったんでしょ?何したの?」
ユラ「それはおいおい教えますよ」
聖花「じゃあ明日」
ユラ「はい…」
即決だな…
ウルウ「あ、それとあの時保護したデルマとバレルじゃがバレルはアルパチームにいくらしい。デルマは「もう貴族はうんざり」といってたな」
ユラ「じゃあデルマはどうするんですか?」
聖花「私のチームにくるってさ。ちょうど人手不足だったしね」
ユラ「へぇ…じゃあまた会えるかもしれないんですね」
聖花「話したいの?」
ユラ「まぁ…なんだかんだいろいろ聞きましたからね」
聖花「ふぅん…」
なんか不機嫌そうな感じのままリンゴが雑に切られていく。
言葉をまちがえたか?
ライ「…んまぁいったん一区切りついた感じかな」
ウルウ「ふっふっふ…メクルチームはそうじゃな。いったん休暇をあげよう。多大なる成果をあげたのじゃからな!だが…!ユラは…」
聖花「呼びました?」
ウルウ「成果じゃ!聖花は呼んどらん!」
仲いいな
ウルウ「げふん…それで、ユラにはやってもらうことがあるから準備が整い次第頼むぞ!」
ユラ「なにさせる気です?」
ウルウ「内緒じゃ」
なんなんだか
聖花「私は楽しみ」
むふーと笑顔で聖花はいう。
俺はなんのことかわからずライのほうを見たがライもわからないらしくお互い肩をすくめた。
頑張って40話くらいにはいきたい…このまま第三章行けんくもないけど三十話で終わるのは早すぎる希ガス




