第九話 決着
感情が薄い俺が
怒っている、怒れている。
丸葉 香「さ、やろうぜ?」
俺「あぁ、もちろんだ」
とは言ったが…
どーしよう、内心ドキドキだ。
なんでかって?
俺は技があったりヒーローみたいに必殺技もない
2、3個あるにはあるんだが…
それで穴野郎がほんとに灰になっては困る。
情報だって欲しい。
さてどーするか…
右手を丸葉 香に向けた。
ボーッ
火を放射した。
すると穴が空中に現れて
俺「がっ…⁉︎」
後ろから火が現れた。
…まぁ俺自体が火みたいなものだから熱くもなんともないんだが。
なるほど、穴と穴は繋がってて…ワープみたいな事ができるのか。
丸葉 香「はっはっはっは!その表情!いーねぇ?」
真「キモ…」
丸葉 香が動かなくなった。
ガキだな。
にしても困った。どーするかな。
…これじゃあ火の龍も穴に入るだろうし…
……アレしかないか。
《ブースト》
ヒュン…とスピードを一気に上げて
後ろに周り手を握り
丸葉 香「ガハッ…んだと…はやい…」
背中から地面へと突き落とした。
ブースト、なんて名前をつけているがただ単に飛ぶスピードを上げるだけだ。
更に上もあるがまだ体がついていかない…
丸葉 香「ハッ…中々やんじゃねぇかよ」
俺「守るものがあった方が強くなるんだよ」
とは言え2回も同じものは通用しない。
丸葉 香「お前も降りてきな」
その瞬間、自分の上空に穴ができ、そこから
丸葉が!
俺「ガハッ…殴る力が…強い…」
丸葉 香「それは単純に俺様の力が強いからさ」
打開策がない…仕方ない、まだ慣れてないが…
《バースト》
空高く一気に回り込む…まではブーストて同じだ。
だが…今度は力も上がっている。
俺「終わりだ」
ドガッ
流石に2回も地面に叩きつけられちゃ動けないらしく
気絶したようだ。
降りて捕まえなきゃな…と思った瞬間、目眩が
来た。やっぱ慣れてない技はダメだ…
倒れゆく中
真の声で意識が閉じた