第二十二話 無流と炎流
ユラ「でもこれ結構体力使うからやめた方がいいと思いますがね」
一般魔法は合わせられる。俺が知ったのもつい最近だ。せっかくレベル10になったのに使わないのは宝の持ち腐れだと言われ隊長から沢山貰って試していたらできてしまった。ただ恐ろしく体力を使うためあまり使うことはない。(回復し続けられるから別に大丈夫なのだが)
間木「そ、そんな事が…画期的な事ですよそれは!」
とても興奮気味で話す間木ちゃん
李地「なるほど…盲点…いや…」
ぶつぶつ言いながら機械を地面から出し、奥へと言ってしまった。
取り残された俺と間木ちゃん
間木「…まぁ副隊長いつもこんなんですから。何か思いついたりしたら例え隊長が居ても無視して自分の世界入り込んじゃうんですよね」
ユラ「…んじゃまぁ俺らは帰るか」
間木「…そうですね」
なんだかしまらないが用事のある人がいないんだから仕方ない。…と思っていたら
李地「いやーすみません。ありがとございました。またいずれ」
そんなアナウンスが聞こえてきた。だがその声にはちらほら雑音が入る
ユラ「…これ多分録音してるやつだよな?」
間木「そうです。苦情が隊長から来たらしくて自動で挨拶できるようにと作ったらしいです」
頭良いんだかなんなんだか…
その後間木ちゃんと別れ、明日に備え準備をしていたら気づけば夜だったので俺はあるところへと向かった。
目の前の扉を叩く
ユラ「すみません、ユラです」
レイパー「あぁ、入ってくれ」
レイさんを訪ねていた。真面目なのか夜まで事務仕事をしていた。一応聖花チーム秘書的な人らしく仕事は多いらしい。時間も今しか空いてなかった。
ユラ「忙しい時に時間とってもらってすみません。」
レイパー「大丈夫だ。いざとなればギャラルに押し付けるから」
ギャラルさん…ごめん
レイパー「それで…私の無流の話だな?」
ユラ「そうです」
その後、レイさんは少し顎に手を当て考えてから、言った。
レイパー「よし、ちょっと運動場に行こう」
ユラ「え?」
言われるがまま連れて行かれた。話すだけだと思ったのに。
レイパー「話す前に君の炎流がまた見たくてな。あの時は試練だったし君がどうゆう存在かわからなかったから手加減していたが君の実力を知った今、もう一度戦ってみたい。」
ユラ「わかりました」
俺は剣を作り出しレイさんに構える。インフィニティソードの方が強くはなるがアレは1日1回しかできない。使いどきではないだろう
ユラ「炎流二閃 大炎斬」
これは大ぶりだが威力は高い。真っ向勝負ならこれだ。
レイ「…無流二閃 豪無斬」
…ほとんど同じ太刀筋が、ぶつかり合った
ユラ「なっ…!?」
無流と炎流には関わりがあるとは思ったがまさか同じ?いや…でもケルトの無流とは何か違うような
俺達は一度剣を離す
レイ「なるほど…やはり私の父が君にそれを伝えたのかも知れないな。ほとんど同じだ。私の無流は父から教えてもらったものだ。」
俺の炎流はオリジナルを俺用に変えてくれたと聞いていたが正にその通りだった訳だ。
ユラ「ありがとうございます。無流と炎流には何かしら関係があると思いましたから。知れて良かったです。…にしてもケルトの使う無流は何なんですか?」
レイ「アレは無流の基礎みたいなものだな。1番簡単に使える。教えてくれと言ってきたから教えてやったんだ。」
なるほど。アレは例外って事か。じゃ俺もできる?
レイ「そして…渡す機会を今まで考えていたが今渡すべきだろう」
そう言って一枚の紙を渡してきた。
そこには…俺の知らない炎流、そして炎流の基礎の技を応用して作られた奥義があった。
レイ「私の父が残したものだ。私には…再現できなかったが君ならできると思う」
…難しすぎる…解読不可能なんだが。あの頃は形を見せてもらったが文字じゃなぁ…
ユラ「わ、わかんない…」
レイ「…まぁそうだろうな」
レイさんは苦笑いして
レイ「私はわかっているから、教えよう」
ユラ「え!?仕事良いんですか!?」
レイ「ギャラルにやらせる。こっちの方が面白そうだ。」
ギャラルさん…すまん…
あとちょっと聖花さんっぽくないかこの人
それから、全く寝ずに訓練をした。
…明日一応大変そうなんだけどなぁ…




