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【最初の魔法使い】  作者: コトワリ
第2章 再来の魔法使い
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第十五話 過去の魔警 3

銃の能力者はある廃学校の体育館にいるらしい。僕達アルパチームが先に突撃し、聖花チームは様子を見てからの突入になる。ただし、菜歌は一緒だ。無理言って一緒に行くよう聖花さんに頼んだらしい。時間を空けていくのは一気に全滅なんかしてしまっては元も子もないからだ


ケルト「アルパさん、この学校。なんで取り壊されないんですかね?」


アルパ「それをしようとしてるやつも、殺されているんだ。」



そこまでしてこの場所に留まる理由はなんだ?

この学校に何かしらあるんだろうか…


ライ「よし!じゃあ頑張ろうか!」


いつの間にか学校に着いていた。考え事をしてると周りが見えなくなるのはよくある事だ。

…校門の辺りに人影が見える


アルパ「…避けろ!」


その声を聞いた時にはもう目の前にナイフがあった。僕は一瞬遅れたが避けた。かすり傷を負ってしまったが。


ライ「メクル!大丈夫?」


メクル「あぁ、問題ない」


???「あれを避けるのか。さすがアルパチームの1人だけあるな」


そこにはスーツに身を包む男がいた


アルパ「お前は…ビリオネ?!なんでこんなとこに…まさか銃の能力者と!?」


ビリオネ「正解」


ビリオネ…?知らない名だ


シデラ「お前らは知らんか。まだリーダーがウルウ隊長のチームにいた頃、ちょーどよくバレないように銀行強盗しとったんや。最近は話は聞かんかったがまだまだ悪者として現役のよーやなぁ」


かなり昔の犯罪者のようだ…

こいつを倒さなきゃ進めない予感

アルパさんが無線で聖花さんに連絡をしている


アルパ「聖花がここにもう少しでくる。それまでシデラ、ケルト、ライ。こいつを止められる

か?倒しちまってもいいぞ」


ビリオネ「舐められてるな…」


その瞬間、ビリオネの周りにナイフが大量に漂う。


シデラ「わかったで。リーダー!メクル!言ってこいや!」


シデラさんはビリオネに手を向ける。ビリオネが苦痛の声を上げる


ビリオネ「ぐっ…!相変わらずめんどくさい能力だ!」


アルパ「メクル!行くぞ」


メクル「はい!」


身動きが取れなくなっているシデラを横に、僕とアルパさんは体育館へと向かう


ーーーーー


さて、どーしよかな

リーダー行かせたんは良いが正直今のライとケルトじゃ時間稼ぎも上手くできんやろな

わいも能力は攻撃系やないし…今動き止めてるのもほんの数秒なんよな…

そんなことを考えていたら、能力の限界が来た


ビリオネ「相変わらず微妙な能力だな!」


ナイフが飛んでくる


シデラ「ガード・レベル3」


ナイフは簡単に弾かれる


シデラ「相変わらず、貧相な能力やなぁ?」


わいの能力は『一時的1日限定人間改造』。回復させることも、動きを止める事もできる。が、全てが一定時間、全てが1日1回までしか効かないのが欠点や

対してビリオネの能力は『金属を操る能力』。

これを上手く使えるのはビリオネくらいやろう

銀行強盗を楽々できていたのも頷ける。だが威力はそこまでない。…一般魔法使われりゃ困るんやが。


ライ「シデラさん!私仕掛けても良いですか!」


ふつーならわいがなんとか止めなきゃなんやろうな。でも止められる気はせーへん。だから…


シデラ「ええで!」


そういった瞬間、雷の如く消え、轟音が鳴り響く。


ビリオネ「うおっ!?」


咄嗟にナイフを構えたが遅すぎる。ライはビリオネを剣で切った。


ライ「珍しいでしょう。属性能力」


ビリオネ「なるほどな…」


あの程度の傷なら一般魔法で回復できる

さらに困ったことにあのビリオネ。レベル9の一般魔法を使ってくる。困ったもんや…

だが、その悩みは数秒後消え去った。


ライ「ケルト!今だよ!」


ケルト「おう!」


後ろにいたはずのケルトはいつのまにかビリオネの後ろにまで移動していた。


ケルト「無流 鬼時雨 荒咲!」


ケルトの十八番、無流が出た。確かレイが教えたんやっけな。あれはケルトの能力によく合う。

ケルトの能力は『斬撃麻痺』。欠点は50回以上与える事。だが無流は連続で200回以上切り付ける。4分の1当たってしまえば勝ちみたいなものなのだ


ビリオネ「ぐはぁっ…!?」


そう言ってその場に倒れるビリオネ。


聖花「大丈夫か!」


後ろから聖花チームの2人が来た

…やるもんやなぁ、ライとケルト…


ーーーーー

僕はアルパさんと体育館へと向かった。

…3人が心配だ

考え込んでいると…


アルパ「大丈夫だ。あの3人は強い。特にケルトとライは組めばかなり強い。俺でも手こずる」


心を読んだように話してくる。アルパさんのこういう所が好きだ。


アルパ「さらにだ、あの2人よりも個人的な力なら強いお前がいる。俺も、安心だ」


メクル「アルパさん不安になったりしないでしょう…?」


アルパ「がっはっはっは!まぁな!」


僕は能力自体は強い。だからここまで頼られているのだろう。


体育館に着き、扉を開く。そこには…


???「…来たか」


重々しい雰囲気の原因が、口を開いた

銃の能力者…バレルだ。


アルパ「…バレルだな?」


バレル「…あぁ。来ることはわかっていた。だがアルパに聖花まで来るとは…。思っていたよりやり過ぎたようだ」


座っていたバレルが立ち上がる


バレル「…またやり過ぎそうだがな」


手を握り、バレルは構えてきた。


アルパ「さぁ、やるぞ!」


メクル「はい」


俺は、能力を発動させる。


バレル「…ふむ?少し手こずりそうだ」


俺の周りに溶岩が現れた



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