第六話 4人目のチーム仲間
ユラ「初任務?」
昼飯中にメクルからそんな発言がでた。てかここのグラタンうますぎる。
メクル「何驚いてるんだ…一応ユラも魔警なんだぞ?」
そうだった、俺魔警だった。
ユラ「まぁ初任務がある事はわかった。いつだ?明日とか?」
マゴ「今夜っすよ、…メクルさん、プリン食べていいですか」
メクル「…奢らんぞ」
マゴ「…けち」
けちとか言ってるがこいつもう5個目だぞ…
任務は夜か、すぐだな。
ユラ「内容は?」
マゴに金を渡してからこっちを向くメクルに聞いた。
メクル「違法に一般魔法を使って人を騙してる奴がいるらしい。」
ユラ「違法に?」
一般魔法を違法に使うってなんだ…?
メクル「あぁ、試験に合格してないレベルのものを使っているそうだ」
ユラ「…それってなんかダメなのか?」
メクル「あぁ、身の丈に合わない一般魔法はかえって暴走したり、最悪死ぬ」
へぇ…知らんかった
ユラ「それを注意しに行くと?」
メクル「それで済めば良いんだが…今までそれで済んだ試しがない。そうゆう輩は自分の力に慢心があるんだ。だから抵抗してくる」
ユラ「はぁ…そりゃ大変だな」
ケルト「他人事だな。この世界は魔警の力で抑制されてるからとは言え、弱肉強食の世界だ。
強いやつが、魔警備隊に集まるとは限らない。
だから困る」
メクル「ほんとにな…」
お互い肩をぽんぽんしながら話してる。ほんとに大変そうだ…
能力が広がっても、むしろデメリットの方が多いらしい。
マゴ「売り切れてた…」
しょんぼりしながらマゴが帰ってきた。
…奥でプリン3つもってる李地さんが見えた。
あの人ほんとに暇なんだな
メクル「あ、そうだ。ユラ、言い忘れてた」
ユラ「ん?」
メクル「任務前に合わせたいやつがいるんだ。
我らがメクルチームは元々4人だ。ユラが入って5人になったんだよ」
ユラ「じゃあ…後1人に合わせたいってことか」
メクル「そゆこと」
よくよく考えたら会ってなかったな。聞いてはいたけど魔警では会わなかった。何かしら事情があるんだろうか
マゴ「ライさんとこ行くんっすか?」
メクル「あぁ、新メンバーだからな。それも天下の大英雄。報告しない訳がない」
ユラ「何が天下だ。…というか普段から一緒に行動してないのか?」
そこが不思議だった。
ケルト「あいつは魔警備隊と同時に魔法学校の教師だからな」
初耳ワードが来た。魔法学校?
ユラ「魔法学校?」
メクル「あぁ、知らないか。魔法学校って言う魔法について学ぶ場があるんだ。」
そんなロマンみたいなものが…⁉︎
入学したかった…。もう遅すぎる…
実年齢50をはるかに超えてるからな…
ユラ「てかそんな事できんだな。」
メクル「正直僕達のチームは僕、マゴ、ケルトそれぞれが強いからね。緊急時だけなんだ。」
ユラ「はへぇ…。で、名前はなんなんだ?」
マゴ「菜歌ライ先輩っす。世の中に数人しかいない属性能力を持ってるんですよ」
ユラ「属性能力?」
なんだそれ、能力と何が違うんだ?
メクル「能力は4つに分けられるんだ。特定のものを作り出したり操ったり壊したりするのが
『物質能力』。肉体を強化したり防御系統の能力が『戦闘能力』。回復する系統の能力は名前のまんま『回復能力』。で、世の中の物事の名を持つ能力『属性能力』だ。」
ユラ「物事の名ってなんだよ?」
マゴ「ユラさんなら『炎』っすね。正直羨ましいです。属性能力は応用ができるので。」
ユラ「ふぅむ…なるほど」
俺が持つ水や重力も属性能力なのかな。多分能力が文みたいなやつは属性能力じゃないって感じだろうか
メクル「じゃ、食べ終わったし行こうか。あとマゴ、金返せ。」
マゴ「あ、ソフトクリームにしちゃいました」
ぺろぺろと舐めながら言うマゴ
ため息をつきつつ、我らがリーダーは立ち上がった。
ーーーーー
そうして連れて来られたのはまさに学校。それもバカでかい。なんだ?魔法関連の建物は全部でかいのか?
メクル「今日は休日だから…剣道場かな」
マゴ「ライ先輩鍛えんの好きっすからね…」
剣道場?剣を使うのか?
そして剣道場に行くと…何やら音が聞こえてくる。…なんだ?
ユラ「これなんの音だ?」
シュンッ、シュンッと、何かが素早く動く音がする。
マゴ「ライ先輩っすよ、なんてったって『雷の能力』ですからね」
連れて来られた剣道場には、ひとつの大きな柱があり、それを1人の女性が睨んでいる。
そしてその瞬間…
大きな柱が一刀両断された。
気づいたら女性は柱の奥へ。
早すぎて見えなかった…
メクル「おーい。ライ。来たぞー」
ライ「ん?…あぁ、メクル。来たんだ。」
髪は黄色、ショートヘアでジャージ姿。側から見れば女学生にも見える。
ユラ「あなたが…ライさん?」
ライ「誰?あなた。何、マゴちゃん彼氏できたの。いーねぇ…良い青年じゃないか」
マゴ「違いますから。というか多分青年どころか爺…」
ユラ「…不老なだから年寄りじゃねぇ」
マゴ「さーせん」
ライ「えーと…じゃあ何?」
メクル「新しいメンバー」
そう言うとライはこっちを訝しむように見てきた。
ライ「これが?…名前は何さ」
ユラ「ユラだ」
ライ「ユラくんね…なるほどなるほど。魔警備隊入って何年?」
ケルト「…2週間経ったか?」
メクル「まだ1週間じゃない?」
ライ「…は?1週間!?ちょっとリーダー、いくらなんでもそれで私達のチームは…」
まぁそれもそうだ。メクルチームって行ったら魔警備隊の憧れみたいなもんらしいからな。ぺーぺーのやつが入れる訳ないのだ。
メクル「いや…多分僕より強い」
マゴ「私も勝てるビジョン見えませんね」
ケルト「…俺も無理だな。5秒でやられる」
ライ「…マジ?」
3人「マジ」
ライは口を開けて動かなくなった。なんかもっと物静かな人かと思ったら割とノリのいい体育会系だった。
ユラ「一応レベル10の試験も合格したしな」
ライ「あんなんやったの?よくもまぁあのだらけ副隊長からOKもらったね」
マゴ「…倒しちゃったけどね」
ライ「…なんかすごいやつなのはわかったよ。
…でもなんかなぁ…」
まぁ納得できないだろう。…そこで俺はふと気づいた。
ユラ「本…?」
本を持っていたのだ。李地さん曰く一部のお偉いさんしか持ってないんじゃなかったのか?」
ライ「属性能力者は全員もらったのさ。…あんたも持ってるって事は属性能力者?」
ユラ「まぁな」
ライ「なんの?」
ユラ「えーと…炎…水…草…光に闇?あと色々」
ライ「…嘘だぁ。それらひとつひとつ伝説級のやつじゃん」
ユラ「…じゃあ炎」
ライ「じゃあって…」
色々な事に納得してない様子
その後頭をかいて…
ライ「まぁあれだ!手合わせしよう!結局世の中弱肉強食!戦わなきゃわからない!」
…なんか最近戦ってばっかだな
気づけばリーダーはブランコ。マゴはどっから出したかわからないがアメを舐めてて、ケルトはベンチで寝てた。
人の気も知らず…




