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【最初の魔法使い】  作者: コトワリ
第2章 再来の魔法使い
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第三話 いていいんだ

俺ことユラは一旦魔警備隊のメクルチームに入ることになった。魔警備隊に入るのに資格とかいらないの?と聞いたがメクル曰く「逆に何を確認すればいいの?」だと。特別待遇ってやつか。にしてもあれから80年か…長いな。

 俺は80年前のあの出来事のあと、山にこもった。強くなるために。阿井が『修行』という能力を持っていることにその後気づいた。修行の効果や筋トレの効果が2倍になるというものだったが、ステージ3まで覚醒させたら100倍になった。差が激しい。その結果俺はかなり強くなったと思う。

そんなことを考えていると、ある一人が近づいてきた。


ユラ「えーと…志賀崎さん…だったか」


確か志賀崎ケルトって名前だったっけか。メクルチームのひとりだったはず


ケルト「ケルトでいいですよ、話は聞きました。まさかあの初期の大英雄だとは…」


俺としてはそんな気がしない。なんならあの時代の魔法をつぶしたようなもんだからな…


ユラ「大英雄とは思っていない、それに敬語は外してくれ。堅苦しいのは嫌いなんだ。」


ケルト「…わかった。で、ユラ。聞きたいことがあるので…あるんだが」


ユラ「ん?」


ケルト「昔の文献を見ていたんだが剣を使うのか?」


ユラ「あぁ…これだな?」


そう言って俺は炎の剣を出す。


ケルト「おぉ…これが…」


ユラ「これがどうしたんだ?」


ケルト「俺も剣を使う能力なんだ。」


そう言ってケルトも剣を出す。俺とは違い、重く鉄のようだ。


ユラ「へぇ…でも俺が使う剣技はある人の模倣だからな…そんなできたもんじゃないぜ?」


俺の【炎流】は昔、それこそまだグラにあって間もないことだ。人を助けたら、その人がお礼にと教えてくれた。だが短期間だし形しか知らないから力で無理やりごまかしてる感がある。


ケルト「…じゃあすこし戦わないか?試してみたい…」


またか…

このところメクルやアルパやらが暇さえあれば戦いを仕掛けてくるもんだから疲れる。


ユラ「まぁいいぜ、やるか」


そう言って立ち上がろうとしたら…


マゴ「あ、ユラさん。こんなところにいたんスか」


ユラ「マゴか。なんだ?」


マゴ「なんだって…あなたが頼んだんでしょう?一般魔法の権利取りたいって。」


ユラ「そうだった」


あの一般魔法とやらはよくよく聞いてみるととんでもないものだと分かった。一般魔法は体内の体力を使うらしく、力や速度を一時的に上げるものもあり、便利そうだった。とは言え能力の方は無制限に使えるし自由さも高い。だから正直いらないような気もしたがマゴに「損はないっすよ」って言われたから一応使えるようにしておきたい。そのためには試験のようなものがあるらしく、それをマゴに頼んでおいたのだ。


マゴ「個人情報を作り出すってなかなか大変だったんですから…メクルさんにもお礼言っといてくださいね、先輩も頑張ってくれたんですから」


俺の存在は公表しないということになった。騒ぎにもなるし何より俺が困る。


ユラ「ありがとうな、んで試験って何すりゃいいんだ?」


マゴ「ついてきてください」


ユラ「ケルト、すまん。またいつかな」


ケルト「おう、頑張ってこい」


ーーーーー

少し歩き、試験場とやらについた。


ユラ「ここで使えるようになるのか?」


マゴ「使えるようにってか資格っすね。一般魔法は買って使えるようになるんです」


ユラ「へぇ…高い?」


マゴ「高いものもありますが一般的なものはそこまで高くないですよ。それに魔警備隊に所属していればある程度はもらえます。」


魔警備隊。話を聞いたとこおもったよりすごいとこなんだなと知った。総勢百万人ほどいるらしい。大きく見て三つのチームに分けられるらしい。ひとつは俺が所属しているアルパチーム。そのアルパチームの中にメクルチームやその他諸々も入っているらしい。かなりでかい隊だった。


ユラ「ん?このレベルって何?」


マゴ「あぁ。…それは試験レベルです。レベル5の試験をやれば一般魔法のレベル5まで使える、みたいな感じです。10までありまして高ければ高いほど試験は難しいですが威力も高く、代わりに負担もでかくなるんですが…で、どこから始めます?一般的には3からとかですが…」


ユラ「10で」


マゴ「10!?世界でも100人いないかいるかぐらいですよ」


ユラ「意外といんじゃねぇか。じゃ受付してくる」


驚いているマゴを無視し、俺は受付をする。

受付の人も驚いていた。


受付「ほんとにいいんですか?いきなり10からで…」


ユラ「おう」


半信半疑みたいな顔で承知しました。と言ってくれた。


ーーーーー


ギャラル「私が試験管のギャラルだ。レベル8~10の試験担当なものだから暇でね、いつでもできるよ」


ユラ「じゃあ今で」


ギャラル「はっはっは、元気で何よりだ。せいぜい死なないようにな」


そして俺は奥につれていかれた。レベル10の試験なんて珍しいのか、人が少し集まっていた。


ギャラル「試験は三つあり、すべて乗り越えたらレベル10合格だ。まず最初の試練は…」


そうして広い空間が目の前に広がり、見たことあるやつがいた。


ユラ「おう、お前やっぱいてよかったのか?」


目の前に大きなドラゴンがいた。





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