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第六話 白髪ショートの女の子
今日も今日とて「火」の練習
かなり慣れてきたと思っている。
今じゃ….
ドゴーッ…
ドラゴンの形までできてしまう。
駐車場での練習は人に見つかる可能性があるのでその先の川辺に来ている。
ここなら大丈夫だろうという謎の安心を抱きながら空を飛ぶ練習。
(足から火を出すからだめなんだ。自分を火だと、火の玉だと思え…)
できた。
とべた…!
気が緩んだのかまた頭を痛めた
イタイ
中々難しいものだな…
そんな事を考えてると…
ワー!
悲鳴が聞こえた
今さっきできた事を気をつけつつ空を飛んで行ってみると…
逃げる女性、追う男。
仲のいい…とは捉えられないな。
ヒーローのようにシュタッ…とはできない。
バレたら困るからだ。
そんな事を考えながら見てると…
ぼんっ
と男がふっとんだ。
何が起きた?
俺は何もしていない。
女性も困惑顔。
俺以外の第三者がいる…?
目を凝らし周りを見たが誰もいない。
暗すぎる…
さっきの場所に視界を戻すと女性はもう居なくなって気絶した男だけが残っていた。
なんだったんだ…と降りてみると…
視界の端に白髪ショートの女の子が…
見えた気がした