第五十四話 仲間の助言
ドク「皆さん大丈夫ですかねぇ…」
我はほかの皆さんと同じく反FW勢力の指定場所にへ向かっていた。
ドク「我が戦うのはなかなかないから少し不安なんですよねぇ」
???「そうなのか?」
その場所には慎重の高い大柄の男がいた。
ドク「はい、そうなんですよ。…ちなみに名前を伺っても?」
井路「井路だ。お前はドクだな?」
ドク「知っているのですか」
井路「ボスから教えてもらっていた。能力まではわからないがな」
ドク「それはお互い様でしょう。まぁ我の能力はすぐわかりますよ」
井路「…多分俺のもわかるだろう」
ドク「じゃあやりますか」
我は水を作り出した。本を手に入れたことで追加能力が手に入ったがそのほかにも水を操る精度が高まった。
ドク「水とは、威力によっては光線に近いものになるのですよ。」
そう言って我は水の光線を放った。
ドク「水弾・α」
井路「ふん!」
その瞬間井路の目の前に大きい岩の壁ができた。
我の光線はその岩を貫通した。
井路「さすがだな…この岩を貫通させるとは相当な威力のようだ」
運よく井路には当たらなかったようだ。
ドク「岩の能力ですか。なるほどこれは強い」
井路「次はこっちの番だ」
井路は手を地面につけ、能力を使った。
地面が割れ、割れ目がこちらに向かってくる。
我はそれをよけた。
だがその瞬間、後ろから衝撃が走った。
井路「こんなもんか。戦いなれてないんだな」
ドク「えぇ…その通りです。」
経験がない分、我は皆さんと劣ってしまう。
それでも、私には知識がある。
ドク「行きますよ!」
我は水蒸気の煙幕をつくりだし、隠れた。
井路「どこだ?」
そして水が流れるように一気に近づき、必殺の技を作り出す
ドク「水監獄!」
水でできた牢屋を作り出しその中に井路を入れる。
井路「なに!?」
ドク「我の勝ちですね」
だが、それは間違いだったようだ
井路「ふん!」
岩をつくりだし、自分の周りを囲った。
ドク「あらら…」
岩を防ぐほどの力はない。
水監獄は壊されてしまった。
井路「さて、もう終わりだ。時間がかかりすぎた」
井路は岩を作り出し飛ばしてくる。
ドク「ぐっ…」
避けきれず、受けてしまった。
井路「すばしっこいもんだな」
ドク「いろいろ…背負っているので」
そして、我は切り札を使うことにした。
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ユラ「へ?強くなりたい?」
ドク「いずれ我が戦うことがあるかもしれないじゃないですか」
ユラ「俺より戦闘能力たかいやついるだろ?アムに聞いてみた方が良いんじゃないか?」
ドク「確かにアムさんのほうがいいと思ってはいたのですが何分説明が意味不明でしてね」
ユラ「それもそうか。うーん…水って決まった形はないだろう?」
ドク「まぁそうですね」
ユラ「博士は頭いいんだしその知識と自由にできる力があれば何でもできるんじゃないか?」
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我はそのあと、この技を作り出したんでしたっけ
ドク「水陣」
井路の周りに水が漂う。
井路「なんだこれは…」
ドク「終わりです」
水から水へと水が結び、井路を貫通し、つながる。
井路「な、なんだなんだ」
ドク「変化・麻痺水」
水をすべてしびれる水に変化させた。
井路「ぐあぁぁぁ!」
ドク「水弾・γ・レイン」
さらに水の光線を雨のように降らす。
井路「がはっ・・・」
ドク「まだやりますか?」
井路「ゲホゲホ…なめていた…岩が水に負けるなんて…」
ドク「水だって時間をかければ岩も削れるんですよ。さて、能力をもらいますかね」
井路「ふ…ほらよ。」
その後我はその場を離れ、先ほどシロさんから来た連絡をもとにその場を急ぐ。
ドク「まずいですね…まさかその場にあの人もいるとは…」
シロさんからの追加のメッセージを見て、我は驚き、同時に危機感も感じていた。
ドク「シロさんなら大丈夫だとは思いますが…急いどきましょう」




