第五十話 果たし状
その後、反FW勢力から果たし状みたいなものが送られてきた。その内容は…
「どうも、反FW勢力です。そろそろあなた方を潰す時が来たんで、指定した場所に来ていただきたいです。私は戦わないので仲間の4人が4か所にいます。その場へ1人ずつ来てください。来なくても良いですが…その場合負けという事になります。周りからの信頼はどうなるでしょうかね。byボス」
だそうだ。中々…律儀なやつな気がした。
俺らはその内容を見てある程度の作戦を立てた
ユラ「さて、あちらさんは1人ずつと言っている。俺らは5人、あっちは4人だ。1人省くことになるが…」
アム「俺は絶対やるぞ!」
まぁアムは絶対に行かせる。強いからな。
グラ「んー…じゃあ今回もまた博士にお留守番してもらう?」
ドク「我もそのつもりです。」
ユラ「んじゃ、そーゆー事で…」
シロ「待って…」
珍しくシロが発言してきた。こうゆう作戦の時はぼーっとしてることが多いのに。
ユラ「ん?どうした?」
シロ「今回…ぼく…出ない…」
グラ「えぇー!?やらないの!?」
シロ「うん…」
割と今まで戦闘担当のシロだったのに、珍しい
ユラ「んじゃ今回は博士、頼む。が…一応理由を聞いて良いか?シロ」
シロ「…つかれた」
なんだ…そんな事か…。まぁシロらしいと言えばシロらしいか。よく考えたら毎回何かしら働いてもらって…たのかな?もはやよく覚えてないが、博士も本はあるし十分活躍できるだろう
ドク「久しぶりですなぁ。戦いは。武者震いがしてきましたぞ!」
アム「おう!やる気満々だな!頑張ろうぜ!」
そう言ってアムと博士は拳を突き合った。
仲良いよなぁ…
ユラ「さて、次の問題だ。今回場所は指定してきたがあちらさんは誰が居るかまでご丁寧に言ってはくれてない。だからほとんど事前準備ができない上に相性が悪い能力にあたる可能性が高い。」
アム「だからなんだ?」
ユラ「いや…もしやられたらーみたいな…」
グラ「大丈夫でしょ。強いじゃん。僕達」
ユラ「まぁそうなんだが…」
緊張感がねぇな、コイツら。一応あっちも本あるんだがな。
ドク「ほぼ能力はわかってないんですよね」
ユラ「あぁ、澄香って言う煙使いだけだ。あとあの男の方と子供みたいなやつはわからないからな…それに後1人は能力どころか見た目もわからん」
アム「伐戸ってやつは肉体強化だろう。力が強かった。俺ほどじゃないがな!本気を出したら一瞬だ!」
ユラ「じゃあその伐戸ってやつだったら楽だな」
アム「おう!」
ほんとにその辺りは運だから仕方ない。
ユラ「うし、話したいのはそんくらいだ。戦うのは明日だしさっさと寝よう」
ドク「あ、すみません。ひとつ。」
ユラ「なんだ?」
ドク「我の予想なのですが反FW勢力の皆さんって何かしら電子機器使って連絡をとりますよね?多分」
グラ「まぁ…そうなんじゃない?それがどうしたのさ?」
ドク「つまり4人が一箇所に、ボスの所に連絡するって事です。それは我からしたら場所を言っているようなものなのですよ。そこでです。我が場所を見つけますのでシロくん。行ってくれませんか?」
シロ「えー…まぁ良い…けど」
そうすれば色々手間が省ける。ボスがどれだけ強かろうがシロなら大丈夫だろう。
ユラ「よし、じゃあそうしよう。残念だったなシロ。」
シロ「うー…おかしぱーてぃー…」
本音はそれか。どうりで嘘っぽく聞こえたんだ
ユラ「じゃ、今度こそお開きだな。アム。今日は夜中まで訓練すんなよ。さっきも言ったように明日は戦いだしうるせぇんだよお前」
アム「うぐっ…わかったよ」
グラ「ユラくん!一緒に寝よ!」
最近毎日言ってくる。
ユラ「いいぞ」
グラ「いいの!?!?!?大丈夫⁈何か変なの食べた!?」
ユラ「気が変わらないうちに寝んぞ。早くこい
眠いんだ。」
ドク「珍しい…今までずっと断ってたのに」
シロ「いいなぁ…一緒に寝たい」
グラ「シロはすぐどっか言っちゃうし布団とるから寒いの!その点ユラくんはあったかいから」
シロ「がびーん」
全く緊張感がない俺らはさっさと寝た。
強くなり過ぎた慢心だろうか。
いや、今までの努力によって生まれた環境か
そんな事を考えながら俺は眠りについた。




