第五話 妖怪の噂
学校も終わり帰宅中
俺こと斎月ユラは自分の能力について
考え中。
スマホで調べてみたが世界のどこにもそんな人はいなかった。
もしかしたら同じ能力者とかいると思ったが
どーやら自分だけらしい。
この先火の扱いをどうしようかと悩んでると…
御手洗 真「早いよ!もう!」
背後から声が聞こえてきた。
振り返ると…
黒髪ロングの女の子が。
こいつは御手洗 真
幼なじみ…ではなく
最近できた所謂オトモダチってやつである。
話があって家も近い。
だがもう一度言っておくが幼なじみでも昔からの知り合いでもない。
ほんとについ最近知り合ったばっかりなのだ。
真「今日一緒に帰ろうって言ったよね⁉︎」
俺「悪い、もう行ったのかと」
真「嘘つけ!」
周りいわく美女らしいが
俺からしたら「何が」である。
俺のタイプは白髪ショートだから
全く持って反対なのだ。
うちの学校では真を狙ってる男子も多いらしいが俺は全く興味がない。ただ話が合ってなかなか楽しいので日々暇さえあれば一緒に過ごしてる
知り合い家の近さをお互い知ってから毎日のように(まだ1週間だが)一緒に帰っている。
今日帰らなかったのは…まだ慣れてない火で
傷つけないか心配だったからだ。
真「今日はなんだかずーーっと心ここに在らずみたいな感じだったし…大丈夫?」
久しぶりに聞いたな、心ここに在らずって。今日は炎を出さないように集中し続けていたのとこの力を今後どうするか考えていたから多分そのせいだろう。考えた結果どう転がっても怪しまれる気しかしない。だが、ここで相談しても逆効果だろう
俺「あぁ、大丈夫。安心してくれ」
真「ならいいんだけど…」
真になら「アレ」を見せて良いんだろうか
そんな葛藤をしながら帰宅していく。
真「そう言えば聞いたんだけど私達の家の周りに妖怪がいるんだって、信じてないけど」
俺「妖怪?」
もしかしてついに平和日常が崩れ妖怪退治のバトルストーリーに…
なって欲しくはないな、めんどくさい
真「なんだか火の玉みたいなのが飛んだり火の輪っかがいきなり暗闇でできたりしたらしいんだけど…何か知ってる?」
俺「…知らない」
心あたりが身体中を支配した今日この頃だった
誰も見てないようで意外と見られてんだな…




