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【最初の魔法使い】  作者: コトワリ
第1章 最初の魔法使い
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第四十九話 反FW勢力

ユラ「反撃開始だ」


そういって俺は両手を合わせ、炎を剣状にしたものを作り出した。

これ、実はかなり難しく、2日かかった。

だがその分、確実に強い。


阿井「くっ…!まさか能力の数によって効かないとは…」


ユラ「今回は俺の知識の差での勝利だな」


だがこいつ能力を二つ持っているといったな…まだ気は抜けない…


ユラ「さて、いくぞ!」


そう言って切りかかろうとしたが


阿井「これでもくらえ!」


糸を大量に飛ばしてきた。なんだこれ?

毒でもついていたら困ると思いすべて切った。


ユラ「ふん…それが二つ目の能力か?その程度じゃ俺は倒せないぞ!」


今度こそ俺は切りかかった…があたった感覚はなかった。


ユラ「はー…器用なこった…」


阿井は糸を建物につけ、飛んでいた。あれはそうとう糸を操らないと中々できないだろう…


阿井「一旦・・・逃げさせてもらおう」


そういって阿井は逃げ去っていった。


グラ「うーん…飛べば間に合うけど…」


ユラ「まぁこんな暗い中飛び回ったら危ないから、俺らも一旦帰ろう。アム達に連絡を」


グラ「おーけー」


そう言ってスマホを見たグラが驚いた素振りをみせ、言った。


グラ「ユラくん!アム達…反FW勢力にあってるって!」


ユラ「何…?」


ーーーーーーーーーーーー

数十分前


アム「ふぁーー・・・ねむ」


ドク「そうですねぇ」


俺たちは相棒に言われたとおりシロ、博士、俺の三人で人を操るという能力者を探していた。


アム「てか、そいつかわいそうじゃねぇか?」


シロ「なん…で?」


いつも眠そうなシロが余計眠そうにして答えた。


アム「だってよ、そいつ一人対俺らだろ?勝ち筋ゼロじゃねえか」


ドク「いやまぁそうですが…アムさんを操って攻撃させてくるかもしれませんよ?」


アム「俺が操られると思うか?」


シロ「…想像は…しにくい」


ドク「…言われてみれば」


アム「だろ?」


そんな会話をしながら歩いていくと、なにやら人影が複数見えた。


男「ふん…こんなところで出会うとはな」


女「まぁ世界は狭いですから~」


女のほうはふわふわとした感じだが…男のほう…かなり強そうだ。

それに男のほうだけ本を持っている。


ドク「あなた方…反FW勢力ですね?」


伐戸(はつど)「そうだ、俺は伐戸。そして…」


澄香(すむか)「澄香といいます~!以後お見知りおきを~!」


アム「今あったのは偶然か?」


伐戸「あぁ、全くの偶然だ。…だが幸運かもな」


そういって殴りかかってきた。

だが例え能力者であろうとこの俺を倒せる奴はなかなかいない。

俺はその拳を受け止めた。

だがとても重い。すこし後ろに下がってしまった。


アム「…何のつもりだ?」


伐戸「ふん!俺らのボスは戦うのはまだだとか抜かしているが!俺としてはさっさとお前らを倒したいんだよ!」


そう言ってさらに攻撃を加えてきた。


アム「《レベル・50》闇」


闇を取り込めばこんな攻撃痛くもかゆくもない。


澄香「もういいじゃないですか~!帰りましょうよ~!」


もう一人の女は戦う気はなさそうだ。…なら、さっさと終わらせるか。

そうして俺はその男をつかみ、投げた。


伐戸「おお!?」


アム「ふん…その程度で驚くのか?俺の仲間はもっとえげつないことをしてくるぞ」


グラのことだ。あいつの攻撃はいちいち派手で強いから困る。受け止める実験係の身も考えてほしい


???「はぁ…帰りが遅いと思ってきたら、何負けてるんだ…」


そのとき、突然子供が現れた。かなり若い…がどこか大人にも引けを取らない何かがある。


澄香「私は何回も止めたんだよ!リハンくん!」


リハン「しっかり止めてくれ…全く。さて…悪いな、うちのものが」


アム「いや良いんだ、だってそれがお前らの行動だろ。」


リハン「まぁそうなのだが…時をまてとボスに言われているんだ…ったく…」


ドク「さっき伐戸さんも言っておられましたがボス、とは?」


リハン「ボスはボスだ。それ以上は言えないし、実際のところ僕もこの彼女も知らないんだよ。あのバカもね。」


澄香「知らないです!」


自慢でもするかのようにどや顔で澄香が言った。

その時、遠くから声が聞こえてきた。


ユラ「おおーい!アムー!」


相棒か!


リハン「おっと、そっちのリーダーが来たようだね。じゃあまたね、FW 」


澄香「えい!」


そうしてそいつらの周りに煙が現れ、その煙がなくなったころにはいなくなっていた。


シロ「ごほごほ」


ユラ「だいじょぶか!反FW勢力が来たんだろう?」


アム「なぜそれを!?」


あんな遠目じゃわからないだろ


シロ「ごほごほ」


ドク「我が連絡しておりました。」


アム「博士か!気が利くなぁ!」


ユラ「で?あいつらは?」


アム「それがな…」


さっきあったことを相棒に話した。


ユラ「なるほど…新聞には四人と一人シルエットだったが…こいつがボスとやらなのか?」


ドク「まぁ多分そうでしょうな」


シロ「ごほご…」


グラ「シロ、さっきからうるさい」


シロ「え…!」


しょんぼりシロを放っておき、グラは言った。


グラ「こっちは操り野郎見つけたよ!」


アム「なに!お手柄だな!」


ユラ「逃がしたがな、まぁまた現れたら倒すさ。もう行動しないと思うが。」


操れない奴が出てきたんだ、さすがに懲りただろう。


ユラ「一旦反FW勢力を倒すことが先だな。本があることは知っていたがまさか5人とも能力者とは」


グラ「まだひとり能力者かわかんないよ?」


ドク「いえ、能力者の可能性が高いでしょう。さらに言えば全員の能力がかなり強いと思います。」


ユラ「あぁ、澄香とかいう人は、煙の能力だろう。気体ってのは倒すのが難しいからな…」


グラ「じゃあその子は僕がやるよ」


グラなら完封できるだろう


アム「よし、じゃあ反FW勢力を潰すか!」


ユラ「おう、やってやろうぜ」




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