第三十八話 バカなんだな
クラリタ「ふもふも・・あはあはにふうおくなっふぁな」
秘書「食べながら話さないでください。汚いです。」
クラリタ「それくらい感動したのだよ」
クロニクルタワーの食堂で、私ことクラリタは食べ物をほおばる。
まさか暴走してまで黒色になるとは…
私は使いこなせるのだろうか。いや、使いこなすのだ。最強になるためにも。
セシル「ここのラーメン本当においしいっすよね!!あ、すいませんもう一杯!」
クラリタ「お前は食いすぎだ。もう7杯目だぞ」
セシル「マスターだって知ってるでしょう!僕の能力は体力使うんっよ!」
こいつの翼の能力・・・本を持つ前からかなり使える能力だがデメリットがあるのが一番の難点。
本を手にすることで新たな力を手に入れやっとトントンになったくらいか。
セシル「ねぇねぇマスター。あの白髪の無限に力が上がるやつ。いいんすか?あいつらの手元に置いといて。困ることになりません?」
クラリタ「あいつは使いにくい。いないほうがマシだ。それにあの格闘家に能力を与えた。戦力としては十分だ。」
秘書「オルロバ様ですか?いつの間に能力を・・・」
クラリタ「ふははは、秘書として失格だな。」
秘書「瞬間移動できる主についていける秘書がいますか?」
セシル「ははは!全くだ!」
夕食を終えた私は自室に戻った。
あいつらは私に攻撃を仕掛けてくるだろう。
だからといって私は何かするわけでもない。鍛えても能力は強くならないからな。
本当に忌々しい・・・。だが今いる能力者の中では一、二番を争うくらいには自分は強いと思っている。ユラぐらいだろう私に勝てる奴は。まだ私に勝てるわけではないが変化して来たらどうなるかわからない。まぁその時はその時だな。本もほぼ自分が持っている。
勝てるだろう。その自信は崩れなかつた。
そんなことを考えつつ、暇なので散歩に出た。
すると・・・
女「た、助けて・・・!」
見ると女が怪物に襲われていた。
秘書の奴・・・怪物の行動範囲を広めすぎだ。
そうして無視して歩き出そうとしたら。
アム「《レベル55》・破!!」
その瞬間、怪物ははじけ飛んだ。
アム「危なかったなぁ!ちょうど俺が訓練中で良かったな!がははは!」
女「あ、ありがとうございます。」
アム「いいってことよ!気をつけな!」
女はぺこぺこしながら去っていった。
アム「ん?お前は・・・」
私の存在を知っているのか?それもそうか。仲間内で情報も共有しているだろう。
そう考えていると
アム「散歩中か!いいな!とてもいい!だが気をつけろよ!ああゆうのが出てくるからな!」
してないのかよ
クラリタ「あ、はい。わかりました。ありがとうございます。・・・なにかいいことあったんですか?」
アム「それがなぁ!相棒が目標を見つけたって言って訓練を多くしてきたんだ!俺は強くなりたいから願ったりかなったりなんだ!」
クラリタ「そ、そうですか、頑張って下さい。では」
アム「おう!」
バカなんだな。そんな感想を持ちつつ帰宅をした。
・・・そういえばあいつの本だけは見つからなかったんだっけな。
まぁ・・・問題ないだろう。




