第三十七話 目標
ブラスト、それは火を凝縮したもの。今までグラに凝縮を頼んでいたが今じゃ自分でできる。
そしてその火は・・・セシルの右翼を貫いた。
セシル「ぐっ・・・!?」
確かに俺の火は弱いかもしれない。だが一点に固めることで今までとは比べ物にならない威力を出すことができる。
クラリタ「なるほど・・」
セシル「ちょっと油断したかも…次はこっちの番だよ!」
そういって羽を飛ばしてきた。
だが・・・
グラ「はっ!」
グラの重力によって羽は地に落ちた。
グラ「飛び道具は僕の前じゃ無意味だよ!!」
ユラ「ありがとう、グラ」
グラ「お安い御用よ!」
グラは本を持ってから本当に強くなった。
クラリタ「んー・・・なかなか簡単にはいかないね。」
セシル「そうっすね・・・本気でやったほうがいいっすか?」
本気じゃなかった…まぁそりゃそうか。
よくよく見ればさっき打ち抜いた翼も治っている・・・どんな能力だ?
ユラ「本気で来いよ・・どう抗っても俺が勝つがな」
セシル「ははは・・・言ってくれる。で?マスター、どうする?」
クラリタ「一旦引こう。泥試合になるだけだ。圧倒的な勝利をお前も味わいたいだろう?セシル」
セシル「OK」
グラ「逃がすとでも?」
そう言い重力をかけようとしたが
クラリタ「ではな、ユラよ。」
その瞬間、クラリタ達は消えた。
いくつ能力を持っているんだと言う疑問よりも怒りが頭を支配した。
あの能力を使う人を知っていた。話し方が元気な女性が所有していた。
瞬間移動の能力をあいつが使ったということは・・・
グラ「ユラくん・・・」
ユラ「グラ、あいつをぶっとばすぞ。」
グラ「もちろんだよ!あいつの能力奪ってやろ!アムだって博士だってシロ君だっている!」
ユラ「あぁ・・・やってやるか!」
そうして、初めて俺らのチームに具体的な目標ができた




