第三十三話 僕のなの⁉︎
グラ「なんで僕が読めるんだろ…黒色だよね?
本の色」
ユラ「あぁ、でも読めるって事は
グラのなんだろう?」
視界の端にめちゃくちゃ落ち込んでるアムが
見えたが気にしない。
空気を操る能力にして真反対の色だ。
色は関係ないのか?
シロ「グラの…能力は…空気…でしょ?
だから…強化されると…重力が…操れるって
クラリタ様が…言ってた」
ドク「ん?シロさん、あなたに我らを倒せと命令した人って…」
アム「あー!もう!」
アムの大声が響き渡った。
ユラ「どうしたんだよ…」
アム「そのクラリタってやつに会う!
俺の本を持っているかもしれない!」
ユラ「はぁ…もう好きにしてこい」
グラ「アムー、試したいからたたかおー」
アム「もちろん!」
忙しいやつだ…
にしても…シロの発言からすると
俺らを襲うよう命令したのは助けてくれた
クラリタってやつなのか?
矛盾している…
ドク「まぁまぁ、良いじゃないですか。
今は今を楽しみましょうよ」
心を読んだかのように話しかけてくる博士
ユラ「それもそうだな」
ーーーーー
それから3ヶ月
グラは俺とアムに並ぶ強さとなった。
というか本無しであの力のアムがおかしい。
あの後話を聞いたら
シロは元々能力者でもなんでもなかった
らしい。力が無限に上がるのは能力じゃなく
体質なんだと。
能力って言った方が相手が絶望するって
言っていたが、正直どちらでも絶望する。
風の能力は貰ったらしい。
本同士は能力の受け渡しができる。
…クラリタは幾つの能力を持っているのだろう
俺ことユラは今グラとパトロール中
グラ「はー…平和」
ユラ「いい事じゃねぇか」
グラ「そうだねぇ…」
ユラ「ん?」
人が化け物に襲われている。
…いや、逆だ
化け物が…人に…?
男「オラオラァ!は!そんなもんかぁ?」
女「気持ち悪い、はやく殺しちゃってよ」
もうどっちが化け物かわからない。
グラ「行ってくる」
ユラ「あぁ」
これはグラが適任だ。
グラは本を持ち、念じる。
《グラビティ・α》
まずは化け物に。
それから
ゴン!
空気を人に。
男「いってぇ!」
女「何すんのよ!」
グラ「何してんのさ!危ないでしょ!」
男「うるせぇ!何しようが勝手だろ!
それに…あのおっさんが遊んでいいって!」
そう言って指を刺した先に…
クラリタがいた。




