第二十七話 本の取扱説明書
この本について読んだり
博士と考えた結果
様々な事がわかった。
多分この本は確実に能力の質を上げられる。
まず、この本は使えば使うほど、学べば学ぶほど段階的に強くなるという事だった。
俺の場合、黄色の火が違う色になったり
違う性能を本がもったりするらしい。
その段階に限界はない。
次に他の本を持つものとの能力の受け渡しが
できるらしい。要するに能力をあげたり貰ったりできるって事だ。つまり俺以外に
本を持つものがいるって訳だ。
最後に、本には毎回3つの情報が載るらしい。
今回は本の性能について3つだった。
アム「なんだそれ、俺も欲しい!」
とアムが嘆いてる。それもそうだ。
本があるかないかで能力の差は歴然だろう。
にしても一体だれがつくったんだ…
とにかく、能力の限界がなくなった俺は
今まで以上に修行をやるモチベーションが
上がった。
ーーーーー
「クロニクル・タワー最上階」
女「クラリタ様。あの本が例の火能力使いに
渡ったと。」
クラリタ「ウム…これでアイツがあの本を
使い続ければ…それにどれだけ強くなろうが
関係もない…まさに最強が爆誕する!」
不気味な笑いが最上階をこだました。
ーーーーー
グラ「ユラくんばっかり強くなっちゃったね」
博士「そうですね…まぁ我は研究さえ
できればなんでも良いですが。戦力にもなりませんしね。」
今部屋には僕と博士しかいない。
アムとユラは修行中だ。
グラ「博士はバカなんだか天才なんだか」
博士「失礼な!この前風邪の時看病してくれた
ロボット誰が作ったと思ってるんです!」
グラ「博士も風邪ひいたでしょ!」
にしてもほんとになんだかユラくんだけが
遠くに行ってしまったような気がする…
僕も本が欲しいな…
バン!
突然ドアが開いた。
ユラくんだった。
グラ「どうしたの?」
ユラ「大変だ!なんか…化け物みたいなのが
街を破壊してる!」
グラ「え⁉︎」
博士「…私も行きますかな」
そうして3人とも街に行った。
確かになんかデカいのがいた。
グラ「はやく助けなきゃ!」
ユラ「アムがなんとかしてる!強いから
気をつけろよ!」
まず僕が衝撃波を放った…がまるで効いてない
ユラ「はっ!」
と黄色のものすごい火を放った。
ユラ「グラ!アレやれるか⁈」
グラ「任せて!」
そう言ってユラくんが放った技に《凝縮》を
かけた。調整して。
その結果細く鋭い極めて火力の高い
火炎ができる。
グガァ!
怪物を貫通した。
おかしい…こんな威力じゃなかった…
本はそのくらい強いのか…
アム「《レベル9・殴》!」
ドゴォン…
怪物は倒れ、消えていった…
アム「はあっ…はぁっ…どこに…?」
博士「お疲れです、アムさん」
そう言って回復させていく。
回復薬までつくっちゃう博士マジカッケェ
…元変態だったっけ。じゃあプラマイ0か
とまぁ化け物騒ぎは収まった…
ユラ「なんだったんだ?」
僕は嫌な予感がした…
FWに何が起こるような…
日常が崩れるような
そんな予感が…




