第二十六話 素晴らしい良い人
グラ「ねぇ!ちょっとちょっと!」
朝起きたらグラが呼んできた。
ちなみに俺は布団を愛しているので
4人の中で1番遅い起床。
布団を愛していないアムと博士は
修行&研究。
ユラ「なんだ?朝から…騒がしい」
グラ「見てよ!これ」
そう言ってスマホで一本の動画をみせてきた
この動画からだったのだ。
この先の世界が決まったのは。
その動画は「本を拾ったら青い炎が出た」
という事だった
動画では若い男性がはしゃぎながら
「俺も今日から能力者ww」
などと言っている。
かなり再生数もあがり
今話題のニュースらしい。
ユラ「なんじゃこりゃ」
グラ「ね?…火の能力ってひとつじゃないのかなぁ…」
とにかくその人物に会う事にした。
居場所問題は博士がハックして解決
してくれた。
もうなんでもできるな。
グラ「ぴーんぽーん」
マユラ「言ってもならねぇよ」
そう言ってチャイムを押した。
男「はいはーい!…えーとあなた達…は…」
困惑顔でキョロキョロ見てきた。
すると…
男「あ!ヒーローさんじゃないですか!
いやぁ!会えて光栄です!
…もしかして僕を能力者仲間に…⁉︎」
マユラ「あ、いや、そうじゃないんだが…
本を見せてくれないか?どんなものか調べたいんだ」
男「そうなんですか…まぁわかりました!
ちょっと待ってくださいね!」
そう言って奥に入っていった。
グラ「案外良い人だったね」
マユラ「悪い人なら悪用してるだろ」
グラ「確かに」
そんな事を話していると男が戻ってきた。
男「はい!これです!こーやって念じると
火が出るんですよ!青い火が!」
渡してもらい試しに念じると…
ゴッ…
とてつもない威力の黄色い火が出た。
マユラ「…えぇ…」
男「あれぇ…」
グラ「マユラちゃん、貸して!僕もやってみたい!」
そう言って渡し、グラも同じようにやると
ゴー…
青い比較的弱い火が出た。
グラ「うぅーん?マユラちゃんだけみたい
だね…」
男「僕の仲間にやらせましたがみんな青でしたよ?」
どうゆう事だ?
パラパラとめくってみた。
男「あぁ、何も書いてないんですよ。
その本。ほんと不思議ですよねぇ…」
グラ「ほんとだ。なんも書いてない」
マユラ「あ?え…?いや…書いてあるじゃん」
男&グラ「え?」
マユラ「ほら…ここ…特定能力者専用魔本って…あ、そゆことか。」
グラ「特定…何?何がわかったの?」
マユラ「多分これは俺の…能力強化本。
俺専用のって事だ」
誰にも中身は見えず、黄色い火は誰も出せない。つまりそうゆう事だろう
男「へぇー!そうだったんですか!」
マユラ「これどこにあったんだ?」
男「いやそれがですね…」
最近この辺りにできためちゃくちゃ高いビル
「クロニクル・タワー」の周りに落ちてたらし
い。歩いていたら見つけたそうだ。
マユラ「なるほど…なぁ、これ貰っていいか?」
男「もちろん!てかあげますよ!
僕が持ってても意味ないですしね!
世の為になるなら!」
グラ「素晴らしい良い人!!
まだこんな人物がいたとは…
わしゃ感激じゃわい」
誰だ、なんだその設定。
とにかく、不思議な本が手に入った。
まずはラボに帰って色々試そう。




