第二十二話 別に俺の家じゃなくても…
ユラ「あのさぁ…いる場所ないからって
俺の家をチームの拠点にしないでくれよ…」
グラが「拠点っぽいのあった方がチームっぽい
よね!」といいアムもにこにこ顔で何故か
俺の家が拠点となった。
はぁ…どうせ3人バラバラになるんだから
集まる時なんかほとんどないだろうに…
アム「にしても…最近能力者がめちゃくちゃ
増えてきているな…」
そうなのである。悪さをした能力者は
捕まえているが決して悪い奴ばかりではなく…
良い能力者は世のため人の為に能力を使って
いる。多分世界に15人ほど、能力者は
いるんじゃなかろうか。
グラ「敵さんも強くなってきたしね…」
アム「俺より強い能力者が現れたらもう
終わりかもしれんなぁ…まぁそんなやつ
いないがな!」
ユラ「そうとも言いきれないだろ…」
そう言ってグラにはミルク。
アムにはコーヒーを。
自分用に炭酸水を用意した。
グラがこくこくとミルクを飲んでいるのを
眺めるアム。…兄弟みたいだな。
アムとグラの身長差は30センチほどあり
ほんとにアムのお兄ちゃん感がすごい。
…グラは思考も子供らしいし
グラ「…ユラくん、今何考えた?」
ユラ「いえ何も」
コワイ
それを見てアムがにまにましてる。
手で銃の形を作りアムに向けたらアムの顔が下を向いた。
アム「い、いやぁ、ユラのコーヒーはうまい」
インスタントだが。まぁ言わないでおこう。
ユラ「さて…そろそろお昼か…バラけて
パトロールに行くか?」
グラ「えー…はやいー」
アム「昼から悪さをするやつは少ないんだし
良いじゃないか?」
ユラ「そうは言ってもな…最近じゃ能力者の責任は全能力者みたいなとこあるし…」
グラ「しらーん」
こんなんで務まるのか。
グラ「ご飯食べてお店行って遊んでから
にしよう!」
ユラ「おい…」
アム「まぁまぁ、良いじゃねぇか!
たまには休息だ!」
はぁ…
その後結局グラの計画通りになり…
アムとグラは楽しく休めたらしいが
荷物持ちの俺は修行中より疲れた。
でもまぁ…
2人の笑った顔は久々に見れたから
良かったか。




