第二話 火の扱い方説明書
「さて、どーしよう」
どーも、斎月ユラです
手から火が出てるのを見てるだけじゃ夜が開ける。
てことで外に出てみる事に。
ちなみに両親はいない。
その辺りはまた今度。緊急事態なので。
とか考えてたら火が壁に
「あ」
慌てて火を見てたら…
スッと火が手に入っていった。
どーなってんだ
とにかく近くの駐車場へ。
ちなみに夜までお仕事とかはあんまりない平和な場所なので車ひとつなかった。
まずは止めたい。
が、どれだけ考えてもわからない
「…逆に強めてみるか」
なんで強めんの?と思った皆さん。
引いてダメなら押してみろ、ですよ。
グッと、手に力を入れてみた。
握力検査のように。
結果、変わらず。
はぁ…なんかこうもっとゴーっといかないかな
そう思ったその瞬間。
ゴーーッ
めっちゃ出た。
でもすぐシューとさっきのサイズへ。
「…イメージか、もしかして」
なんか解決した。
その後も色々試してみたが、あまりうまく行かなかった。イメージができないのもあるが、安定しないのだ。丸を作ろうとしても歪むし、球状にしようとしてもまとまらない。難しいもんだな
体力がなくなっていく感じはしないし、何をエネルギーとして発生してるんだろ。
息を吹きかけて消そうとしても、出続ける
ユラ「なかなか…難しいな」
炎の剣みたいなのを作ろうとしたが、棒にすらならない。
そんな時、ネコが歩いてきた
「にゃー」
ユラ「危ないぞ、燃えちゃう」
「にゃ?」
そう言ってもその場に留まるネコ
ユラ「はぁ…炎でネコ作れないかな」
てから火を出すと、ネコは驚き逃げて行った
ユラ「…人を傷つけたら、責任は取れない。この変な力は、使わない方がいいのかもしれないな」
その後も何度から練習してから帰路を辿った
すると…
男「おら!」
2〜3人の男がさっきのネコに石を投げていた
当たってはいないが今にも当たりそうだ。
ネコは縛りつけられてる
ユラ「はぁ…」
今までの俺なら、逃げていただろう
だが、今はこれがある。
調整は難しいが、大きな火のネコくらいならできるかもしれない。
俺は離れた場所から両手から火をだし、大きな炎を作り出した。
男達「…な、なんだあれ!?」
慌てて逃げて行った
…気分が良いもんだな
俺はネコに近づいていき、紐から離してやった
ユラ「じゃーな」
「にゃーにゃ」
走っていった
この力、思ったより使えるかもな