第十七話 闇使い
間に合って良かった
マユラことユラは空理グラからの
助けをもとにその場所へ直行した。
はっきり言って間に合うかどうかわからず
ドキドキだったがギリギリなんとかなった。
今回の人助けの件が公になったからか俺らの存在を知るものが多くなった。
しっかり「ユラ」はバレておらず
「マユラ」と「グラ」の2人の謎のヒーロー
という事になっている。
あれから数ヶ月。能力者問題も多々あったが
多分初期の方の能力者の俺らからしたら
最近慣れ始めたやつらなんかほとんど
技もなく倒せた。
俺のブーストやバーストも想像の最高峰まで
行ったし。
当分敵なしだと思っていたが…
まさか互角以上に会う事になるとは
思いもよらなかった。
それはある日、俺とグラは
ある監獄に呼ばれた。
監視官「お二方、来ていただき
ありがたく思います。さて、さっそく
本題に入りますが、今回貴方達を呼んだのは
他でもない能力者の件でして」
話によると超極悪能力者をなんとか捕らえたのだがいつ脱走するかわからない、だから
なんとかしてくれないか。という話だった。
マユラ「なんとかって言われても…」
グラ「まぁまぁ、もしかしたら仲間になって
くれるかもよ?」
てことでとにかく会う事に。
監視官「詳しい事はよくわかりませんが
我らからみた見解によると…闇を操る能力と」
マユラ「闇ねぇ…」
一旦どんなやつなのか、とにかく歩いていくと
監視官「コイツです。名は闇無アム
だそうで」
アム「…誰だぁ…あんたたち…」
マユラ「おれ…あ、私はマユラ」
グラ「僕は空理グラー!よろしく!」
黒髪にツーブロック。かなりイケメンだ。
マユラ「単刀直入に言おう、私達の仲間にならないか?」
アム「はっ…女2匹の仲間?ザコについていく
理由がわからない。どーせ俺の力に魅入られたんだろ?馬鹿馬鹿しい…」
マユラ「ザコではないとわかれば仲間に
なるのか?」
アム「……お前らも能力者か。はっ…なるほど
わかった、ザコではないな。だが無理だ」
グラ「なんでよ!」
アム「ザコではないが俺よりは弱い。
だから無理だ」
めんどくさい…力で教える必要があるのか?
マユラ「では…お前を倒せば仲間になってくれるのか?」
アム「倒せればな」
マユラ「監視官、こいつと闘いたい。どこか
場所はないか?」
監視官「運動場がありますが…まさかコイツを解放しろとは言いませんな?」
アム「うるせぇ、ザコ。闘いから逃げるほど
腐ってねぇよ。第一女から逃げちゃ、寝つき悪くなって寝れなくなる。」
グラ「まぁまぁ、僕達が逃がさないからさ」
監視官「私達が任したことですから…わかりました、信じましょう。我らにはどうしようも
できませんからな」
そうして運動場。危ないから俺とアム以外は
誰もいない。俺とグラでの2対1じゃ意味がないと判断したからだ。
アム「さぁ?やろうか、マユラとやら」
マユラ「マユラ?いや、違うな…」
変装を解き
ユラ「俺はユラだ。さぁ行くぞ」
驚いているアムを無視し、闘いは始まった




