第十四話 マユラ
あれから斎月ユラはいなくなった
いやいるにはいるが世間からは消えた。
悲しむ人間はいなか…いや、いたか1人。
……
それからはとにかく能力を使いこなすことを
目標に山修行をしていた。
やっぱ修行って言ったら山だよな!
現在食料を手にする為街中に来ている。
最近は能力者の噂や話はないが
犯罪は収まらない。
夜中はパトロールをしている。
今はパトロールを兼ねての買い物だ。
大好きな炭酸水も買ったし
さぁ帰ろう!
ガチャン、ガチャン
何やら不吉な音が…
音の方へと言ってみると…
何やらデカイ鎧みたいな者が歩いていた。
ユラ「なんだ?お前。能力者か?」
背後からそう問いかけてみたが反応がない
追いかけてみるか…
そのまま後をつけていくと…
遠くから若いおにーさんが来た。
そのとたん…
ガッタンガッタン!
と突然襲い始めた。
なんだ?俺が声をかけた時は反応なかったのに
お兄さん「な、なんだぁ?」
助けてやるか。
ところで最近すごい技を身につけた。
それを発動し…
《メガ・ブースト》
シュッ…カッ
若いお兄さんからしたら驚くだろう
突然目の前の怪物が消え
可愛い美少女が出てくるのだから
お兄さん「え、ちょ…あれ俺疲れてんのかな」
スタスタとその場をから離れるお兄さん
まぁそうも思うだろう。
怪物が女の子になるのだから。
え?私は誰かって?
みなさんご存知斎月ユラさ。
火を操り自分の周りを囲み
女の子の形になる。
俺自身が火みたいなものだ
火はどんな形にもなるだろ?
そう思って変装できるかなーと思ったら
できちゃいました。
こっちの姿をグラに見せたら
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グラ「わ、私より可愛い…さすが
ユラ「否定できない…」
赤髪ロングの美人というより可愛いに
ふったかんじ。
グラ「そっちの方の名前は?」
ユラ「良い質問だね。グラくん。」
グラ「いやぁ、先生のおかげっすよ」
ノリが良いところがグラの良いところ
ユラ「魔法使いの頭文字をあわせて
マユラだ!」
グラ「安直だねぇ…まぁ良いんじゃない
よろしく、魔法使いのマユラ…ちゃん。
一人称とかも変えときなよ。」
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そんなこんなでこっちの姿はマユラとなった。
マユラの姿なら人を助けても問題はない。
むしろそっちが有名になってくれても良いくらいだ。
にしても…あの鎧の怪物はなんだったんだ?
そう思いつつ家に帰り荒ぶったせいで
振りまくった炭酸水がどうなったかは
皆さまのご想像にお任せします




