第四十二話 あくまでわき役
久慈「レイちゃんが…コンちゃんの魔物!?」
突然の告白に俺たちは茫然とした。なんか違和感を感じると思ったらそういうことだったのか。本名はレートというらしい。そこからとって「レイ」か。
ユラ「コン、お前わかるんじゃ…」
コン「…ぜんっぜんわからなかった。レートは前から気配隠すのが尋常じゃないんだよ…」
フーペ「僕はわかってたけどねぇ…」
フーペはのほほんと言う
ユラ「わかってたのか?」
フーペ「うん。コンちゃんがやっと僕たちを探しに来たっぽいから監視がてらレートがついていきたいって言いだしたからねぇ。手伝ったんだよぉ」
レート「ただついていきたいって言っても不審だからね。一芝居うったんだよ。」
あの騒動は故意に起きたものだったのか。
ユラ「とにかく…お前らはコンのもとに戻るつもりになったのか?」
レート「私はね。でもロイヤルがなんていうか…」
ユラ「さっきもトートが言ってたがロイヤルって…」
その時、久慈さんの通信機が鳴った
久慈「はい?こちらアルパチーム久慈ですが…」
今田「こちら今田チームリーダー今田!この声が聞こえている全隊員に報告!魔像二丁目の近辺に5体の魔物を確認!とてもじゃないが対処できない!繰り替えす!……
ジゲル「これは…」
コン「私の子たちだ…」
この場にいる魔物はフーペ、トート、ヒア、レートの四人。全部で九人いるから数もぴったりだ。
久慈「近いな。行くぞ、お前ら。」
ユラ「はい…コン、行くぞ」
コン「…」
コンは動こうとしない。また罪の意識に襲われているのだろうか…そう思ったが…
コン「あぁ!!もう!なんなの!あの子たちは!」
突然大声を上げだした
コン「どれだけ迷惑をかければ…あぁ…!」
レート「こ、コンちゃん…?」
コン「行くよ!みんな。ロイ止めなきゃ!」
さっきまでのコンとは違く、目が燃えていた。割と本気で。
その勢いにつられたのかそれともコンの成長に安心したのか四人はコンの中に入っていく。
久慈「うし!じゃあかっ飛ばすよ!」
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俺たちは連絡があった場所に着いた。もうほかの隊員が避難させたのか人がほとんどいなくなっている。
音がするほうへ行ってみると大きな岩のようなものが暴れていた
久慈「今田リーダー!」
今田「おぉ!久慈さん!帰ってたんですね!」
久慈「まぁ積もる話はあとだ。負傷者などは?」
今田「うちから三名、他二つのチームが来てますがそこから四名が負傷しています。」
久慈「なかなか損傷はでかいな…。とにかく…」
そういって久慈さんは大きな岩の魔物のほうを向いて
久慈「人がいないなら動きやすい」
大きく飛び、岩の魔物を切りつけた…が
久慈「かったいなぁ…」
ヒビが入っただけだった
ユラ「久慈さん!俺が…」
久慈「いや、こいつは私がやろう。今田さん。ほかの魔物は?」
今田「近辺にいます。ほかの隊員が応戦中です」
久慈「聞いたな?お前らは手分けをしてたすけにいけ。ジゲル。何かあったら」
ジゲル「わかってる…」
久慈「じゃあもう言うことはねぇ。行け」
そういわれては何もできないので俺たちはほかの場所にむかった。
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奥のほうに行くと新たな魔物が二人いた。」
コン「ルースとフードだ…あのふたりのペアはまずい…。ルースは分身、フードは風の力を持ってるの。…どっちも強力で…」
俺が隊員のほうへ向かおうとするとまた止められた。
ジゲル「ユラくんは…コンを頼みます…あれは…僕がやりますので…」
そう言ってジゲルさんは気づいたらいなく、魔物の前に行っていた。なんか俺戦えない…
そんなに弱そうに見えるかな…
コン「ユラさん、次行きま…なにしょぼくれてんの…」
次の魔物のほうに俺たちは向かっていた
ユラ「さっきから戦わせてくれないなって…」
コン「うーん…ユラさんは最終兵器みたいなもんなんじゃない?なんかあった時の保険みたいな…」
最終兵器…ついに人扱いされなくなったか
ユラ「…ん?」
なんか…
コン「これは…さっきと同じところ?」
同じところをずっと歩いているような気がする
???「申し訳ないのですがロイヤルのとこにはいかせられないんですよー、お嬢様」
上から声が聞こえてくるのでそちらのほうを見たが誰もいない。
コン「ユラさん、この声は多分ラッシュ。幻覚の力が使える子…どうしよう」
ユラ「どうしようって言われても…。元はといえばコンの能力なんだから何かわからないのか?」
コン「だって…だって私あんまりこの子たち出したことないから…」
フーペもそんなこと言ってたな…。もしかして…
一つある結論に陥ったがこれを確かめるにはまずこの騒動を何とかしてからにしよう
ユラ「んー…」
コン「ユラさん?何して…」
ユラ「ここか」
俺は感じた方向に重力をかける
ラッシュ「ぐはっ!?」
突然何もなかったところからひょろひょろのぼうみたいなものが出てきた。気配をうまく隠していたが風の能力の前じゃ無力だ
コン「すごい…ユラさんなんでわかったの?」
ユラ「勘とでも言おうかな。…じゃ、コン。ロイヤルとかいうやつのとこ行け」
ラッシュ「行かせないって…私が起こられてしまうんだから…」
ユラ「うっさい」
俺はさらに強く重力をかけた
ラッシュ「おぉ!?」
コン「ユラさんも来てくれればいいのに…」
ユラ「それじゃだめだ。コン自身がこの騒動を終わらせなければ魔物たちの過半数は納得しない。大本のロイヤルを叩きのめして初めてお前が今回起こしたことの清算がつく。」
多分だがコンは魔物の事を大切にしてこなかったのではないだろうか。聞いている限りではわからないがなんかコンは魔物の事を知らなすぎるような気がしたからだ。
コン「…わかった。私が…やらなきゃなんだもんね…じゃあ行ってくる」
そう言ってコンはさっきからすごい威圧感を感じるほうへと向かっていった。
ラッシュ「お嬢様…」
ユラ「さて、ラッシュだったか」
ラッシュ「はい」
ユラ「お話ししようぜ」
ラッシュ「…はい?」
もう俺、戦わない。ツカレタ。
…本音を言えば今すぐ全部倒してきたいんだけど…
俺がいていい時代じゃないしなぁ…あくまでコンが主役。俺はわき役に徹しよう
…たたかいたい…




