表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/109

★突撃インタビュー その3

 さあみなさんこんにちは。

 この出来事にショックを受けているミトー・マヤです。

 ですが、これこそジャーナリスト魂が燃えてくるじゃあーりませんか。

 さて一体何が起きたのか、真相究明のため突撃インタビューです。



マヤ:ヤスラギ・ユメカさん、出番ですよ!



 誰もいない。

 まるで無人のようだ。


 控え室も、もぬけの殻だった。



マヤ:美少女剣士ヤスラギ・ユメカさん、どこです?



 周囲に響き渡るのは自分の声だけ。

 虚しさに包まれる。



マヤ:犯人は現場に戻るという説がありますので、現場へゴーです。



 焦げ臭い。

 燃えて黒焦げになった木が墓標のように立ち並んでいる。

 人の姿はない。


 ガサッ。



マヤ:妙な音が聞こえましたが、ゾンビだったら恐いので、逃走ルートを推理してみましょう。



 手掛かりがない。

 五里霧中。

 暗中模索。

 支離滅裂。



マヤ:困りました。どこにもいません。時間と時空を越えてどこでもいつでもインタビューできるのが私の特殊技能なのに、見つかりません。



 探せども、灯台下暗しでもなし。

 音沙汰無しの音信不通。

 まさかの既読スルー?

 ガーン、そもそも友達登録してなかった。



マヤ:仕方ないので公の場でメッセージです。ユメカさん、主人公なら正々堂々、みなさんの前で弁明してください。どうしてクリスティーネさんを刺したのですか? 人を殺してはいけないとあれほど言っておきながら、どうして聖騎士を殺したんですか?



 返事がない。

 ただの独り言のようだ。

 連絡もない。

 ただの一人芝居のようだ。



マヤ:突撃失敗です――。撤収!



 ミトー・マヤは、クールに去る。

 そして誰もいなくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ