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あの腕に何か仕掛けがあるのか?
ただ、腕を覆うマントの袖は斬れている。
その布の隙間から見えるのは闇…そうとしかいいようがない。
手も手袋をはめていて肌は見えない。
もしかして幽霊みたいなものなのだろうか。
また腕を伸ばしてくる。
ぼくを上から殴ってくる。
ぼくはそれを避ける。
舞台を叩く不動の拳。
舞台が揺れるような衝撃。
あの腕には質量があるのは確かだ。
では腕以外はどうか。
ぼくは、中に入り込み、突く。
心臓のあたりを狙う。
剣は不動の身体を捕らえる。
ただ、また手ごたえはない。
やはり、何か秘密がある。
そう思って剣を引く。
しかし、剣が引けない。
どういうこと?
何かに剣が捕まれている感じ。
まずい。
ぼくは剣を離して、逃げようとするが、胸のあたりをつかまれる。
そのまま、高く持ち上げられ、舞台にたたきつけられる。
受け身をとるが、ダメージをうけたみたいだ。
骨の何本か折れているのだろう。
とにかく、クルンと回転して、逃れる。
こいつには剣は通じない。
ぼくは、相手に手をかざす。
そう、あとは魔法だ。
ぼくは手から炎を出す。
炎の球は不動を直撃する。
不動の身体が燃える。
これが弱点なのかもしれない。
不動は炎を上げながら、暴れる。
そのまま、その場に倒れ、燃え続ける。
ただ、何か変だ。
燃えているのは、マントだけ。
まるで不動の抜け殻。
その時、後ろに気配を感じる。
ぼくはその方向を振り返るのだった。




