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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第4章 仮面劇場

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16

 夜叉が動く。

 いきなり踏み込んで、剣を一閃させる。

 ぼくは反射的に避ける。

 

 そう、まだ間合いに入っていないと思ったのに。

 髪の毛が一房切り取られる。

 っていっても緑の髪の毛、カツラなんだけどね。


 でも、渋沢流を習っててよかった。

 渋沢さんの教えは剣を避けるのではなく、殺気を避ける。

 見えないものさえ、避けてしまう。

 それが渋沢さんの剣だ。

 こういう奥義みたいなものはものまねの能力で真似ることができない。

 考え方ではなく形だけしか真似られないのだ。


 そして、攻撃のあとに隙が生じる。

 ぼくは剣を振る。

 剣筋はアーノルドの剣。

 鋭く強い。

 相手は前に踏み込めない。

 それどころか、後ろに飛ばされる。

 そう、アーノルドの剣は剣圧がすごいのだ。

 まるで、暴風、剣の先には竜巻が生じてしまう。

 舞台には結界があるから客席は大丈夫だけど、相手は風で空に舞う。

 ぼくは飛び上がって、上段から縦に切りつける。


 そう、こんどは柔の剣。

 舞い落ちる木の葉を斬る剣だ。

 それも、相手を殺すことはない。

 たぶん、風太さんの言った通り、相手の力は仮面の力だ。

 普通の腕ではそんなことはできない。

 でも、ぼくの能力はアーノルドの力。

 剛剣でもあるが、正確無比でもある。

 ぼくの剣は相手の仮面を斬る。


 仮面が割れ、夜叉の顔が現れる。

 そのとたん、夜叉の殺気は消える。

 あの達人感もなくなる。

 やはり、仮面の力なんだろう。


 ただ、まだ戦おうとしてくる。

 もう、居合は使えない。

 刀を抜いて斬りかかってくる。

 その動きは素人だ。


 ぼくは剣で相手の刀をはね上げる。

 仮面さえなければ簡単なことだ。

 夜叉はただの小柄な若者に過ぎなかった。

 

 そして、ぼくは夜叉の喉元に剣を突き付けるのだった。



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