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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第4章 仮面劇場

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14

「せいぜい悪あがきしてください。

 そのほうが観客を楽しませることができます。

 残酷ショーの幕開けです」

 仮面紳士が観客に問う。

 それにこたえる歓声。


「残酷ショー。

 そうなるかもね」

 舞衣さんも踊りながら、猿翁の攻撃を避ける。

 もう、攻撃はできず避けるだけに集中している。

 舞台の隅から隅までを使って、攻撃を避けている。

 でも、また捕まるのは時間の問題だ。


「殺せ!」

「捕まえろ!」

「やれ!」

 観客は猿翁に声援を送る。

 

「さあ、観念してください。

 猿翁、全力でお願いします」


「そろそろだね。

 終わりにしようか」

 舞衣さんはいきなり立ち止まる。

 あきらめたのか?

 でも、その顔は負けていない。


「わたしはね。踊り子だよ。

 昔から踊りは神にささげるものだったの。

 だから踊りは呪術的意味をもつんだ。

 さっきからの踊りにはすべて意味があるんだよ」

 

「なんだと!猿翁、待て」


「遅いよ。

 踊り子はね武闘家じゃなくて、魔導士よりなの。

 魔導士の詠唱と一緒で踊ることで魔法を使うことができるの。

 ファイアーダンス!」

 舞衣さんが天を指さすのにあわせて、7本の火柱が上がる。

 その火柱は猿翁に突き刺さる。

 それだけでない。

 火柱は天に上がると、降りてくる。

 まるで竜のようになって空中を踊る。

 そして、猿翁めがけて降りてくる。

 猿翁は炎に包まれ、力つきる。

 燃やされてしまったのか、酸素がなくなったのか。

 

 猿翁はもう立ち上がってこない。

 舞衣さんの勝ちが告げられる。

 これで2勝。


「ごめん魔力切れ」

 舞衣さんは、そう言って舞台を降りてくる。

 ぼくたちは舞衣さんをハイタッチで迎えるのだった。


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