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チェスターの町での公演も盛況となった。
前回の公演の評判がここまで聞こえているらしい。
ただ、隣町にも劇団が来ているとのことだ。
それはメトロシティでも有名な仮面劇場。
えっ、もしかしてそれって?
あのぼくたちの邪魔をした理事の一人。
興行の内容は演劇。
でも、それは仮面をかぶって行うみたいだ。
能みたいなものだろうか。
でも、違って普通の演劇だってことだ。
2つの町は歩いて30分くらいの距離。
それに、興業の内容は重なっていない。
ぼとんど、気にする必要はないんだろうけど。
仮面劇場は緊急公演とのことだった。
何か起こらなければいいけど…
団長も渋沢さんも大丈夫っていうけど、本当かな。
この二人、なんか陰謀とかしてそうだし。
考えてもしかたないか。
ぼくは目の前の公演に集中する。
風太さんとの練習、ダンスの練習に加えて、猫のショーにも参加するようになった。
なんかクロに気に入られたみたいだ。
クロと一緒に玉乗りしたり、クロに帽子をとられて追いかけたりみたいなやつだ。
それから剣の修行。
これは約束どおり渋沢さんが教えてくれることとなった。
剣道ではまだ渋沢さんに勝てない。
アーノルドの剣は剛の剣、それに対して渋沢さんは柔の剣だ。
この剣を会得したら、あの仮面の男と戦えるかもしてれない。
渋沢さんは風に舞う紙だって斬ってしまうんだからね。
その技をマスターしようとしているのだが、うまくいかない。
風太さんも同じように剣を教えてもらっている。
風太さんは速さを追求する。
風の剣を目指すらしい。
そのぼくたちに仮面劇場がこの町でも公演するというニュースが届く。
そう隣町で好評だったので、こっちの町でも演劇を行うということだ。
あからさまにケンカを売っているのだろう。
でも、攻めていくなんてことはできない。
ぼくたちも舞台があるからね。
ぼくと風太さん、団長、舞衣さんを欠けるわけにはいかないからね。
どうしても守りに入らざる負えない。
ぼくたちは仮面劇場の出方を警戒しながら、興業を続けるのだった。




