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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第3章 魔王会議

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22

 渋沢さんにさっきの剣技のことを尋ねてみる。

 もしかしたら、JOBが剣士なのかもしれない。

 でも、やっぱり村人で間違いないとのこと。

 ただ、渋沢さんは武士の家系で渋沢流という剣術道場の跡継ぎらしい。

 学生の時は剣道全国大会で優勝の常連だったってことだった。

 村人といってもこっちの世界では体力が上がるから、普通に剣士として通用するみたいだ。

 本当に懐の深い人だ。

 今度、剣技を教えてくれるとのことだ。

 アーノルドの剣は洋式の剣術。

 それ以外に渋沢さんの剣を教えてもらったら、もっと強くなれるだろう。

 それに、ぼくはものまねはやれるけど、きちんと教えてもらったことはない。

 だから、基礎をきちんと学んだ方がいい。

 これも渋沢さんの受け売りなんだけどね。


 パーティは終わり解散となる。

 これで、魔王会議の一員として認められたわけだ。

 そして、魔王会議を乗っ取る布石も打てたとのことだ。

 なんのことかわからないが、渋沢さんと団長の頭の中には絵が描けているのだろう。


 最後に白猫雑技団に挨拶に行く。

 こことは今のうちはもめてはならないとのことだ。

 できる限り白猫派であるようにふるまう。

 それが作戦らしい。


「本日は誠にありがとうございました。

 おかげさまで理事という大役を務めさせていただくこととなりました。

 微力ですが精一杯働きますので、ご指導よろしくお願いします」


「わかったわ」

 中央の少女が興味なさげに言う。


「ニャー」

 クロがぼくの懐から顔を出す。


「ちょっと待って、そのお方は?」

 少女は身を乗り出す。

 もしかして猫好きなの?


「わたしども黒猫サーカス団の看板スターのクロでございます」


「わかったわ。精々がんばりなさい。

 困ったことがあったら、白猫雑技団に言ってください。

 あなた方の後ろ建てになりましょう。

 この方たちは次にいつメトロシティに来るの?」


「4か月後でございます。

 メトロドームでの公演が決まっています」

 秘書が答える。


「わかったわ。

 じゃあ、次の公演を楽しみにしているわ」

 白い少女はそう言って笑う。

 ぼくたちは深く礼をして帰路につくのだった。

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