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こっちもなんとかしないと。
ぼくは、仮面の男に向き合う。
「おや、何か文句でも?
ここでおとなしく見ていてください」
ぼくは何も言わず剣を叩き込む。
それを難なく躱す仮面男。
この身体の動き。
強い。
さっきのガルバの比じゃない。
ぼくはギアを上げる。
ラッシュを攻撃を仕掛ける。
しかし、まるで風に舞う木の葉。
仮面男の身体を捕らえることができない。
「さすがにガルバを倒しただけあります。
しかし、この程度ですか。
これで理事とは、魔王の席も安くなったものです」
体術で倒すのは難しそうだ。
魔法しかない。
「ここで魔法をつかうのですか。
この要人がたくさんいる場所でね」
団長を見ると大丈夫といった顔をしている。
任せるしかない。
でも、やばかったら暴れる。
そう決めて、目の前の仮面を牽制だけしておく。
「なんなんだ。
お前ら、その程度で倒れるんじゃねえ」
でも、部下たちは前に進もうとすると躓いたり、立ったとたん滑ってこけるみたいなのを繰り返している。
「仕方ない。
おれがやる!」
首領格の男はスーツを脱ぐ。
ガルバより年配だが、ゴリラのような筋肉に守られている。
「おや、少し厄介ですね。
わたしの虚言はその人の気力に左右されますからね」
「さあ、その虚言というのをやってみろ」
「いえ、あなたの相手は私です」
渋沢さんが前に出る。
そのまま、斬り込む。
しかし、その剣は首領の腕で受け止められる。
「効かねえな。
その程度の剣」
首領はそう言って、渋沢さんの刀をはじくのだった。




