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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第3章 魔王会議

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17

 ローキックは避けられる。

 態勢が崩れたところにパンチが振り下ろされる。

 やばい、転がってよける。

 パンチでリングが揺れるような感じ。

 こんなの喰らったらグシャグシャにつぶれてしまうんじゃないか。

 それほどの攻撃だ。


 リングを転がるぼく。

 それをパンチの雨が襲う。

 チャンピオンとか言ってたな。

 それだけのことはありそうだ。


 なんとか立ち上がるけど、リングの端に追い詰められている。

 ガルバの唇の端が上がる。

 作戦通りといったところだろう。


 右腕を振り上げて、観客にアピールする。

 観客もそれにこたえる。

「ガルバ、ガルバ、ガルバ」

 ガルバコールが起こる。


 ガルバが拳を振り上げる。

 普段の試合なら、ここで大技を決めるのだろう。

 ただ、今日は殺し合いだ。

 どうしても単純な攻撃となる。

 そう、派手な技はどうしても隙が生じる。

 プロレスというより、殴る蹴るがあるレスリングだ。


 上からの攻撃、飛んで逃げるわけにはいかない。

 しかたない。

 腕をクロスさせて受け止める。

 ガルバの拳が止まる。

 なんの衝撃もない。

 それどころか、ガルバの拳が砕ける。

 闘気の戦いでは、こっちが勝ったみたいだ。

 さすが人類最強と言われるアーノルドの力だ。

 引き継がせてくれた団長に感謝。

 

 そのまま、攻撃がはじかれて伸びあがった顎に掌底を叩き込む。

 ガルバの身体が浮き上がり天井近くまで舞い上がる。

 巨体はマットにたたきつけられる。

 その顔を見るともう生気がない。

 たぶん、気絶しているようだ。

 

 リングに司会者が入ってきて、ガルバの様子を確かめる。

 そして、ぼくのほうに近づいてくる。


「ウィナー、黒猫サーカス団!クラウン、アキラ!」

 そう叫んで、ぼくを指さす。

 ブーイングと拍手がぼくの健闘をたたえるのだった。


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