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クロがぼくの上でジャンプする。
まだ、外は暗い。
猫によくあることだ。
猫は早起きなのだ。
そして、下僕たちをおこして回るのだ。
しかたない。
いつもの剣術と魔法の練習でもするか。
作務衣みたいなので寝てたので、そのまま剣だけ取ってドアを開ける。
えっ、どういうこと。
ドアの外には、マントの男たちが倒れている。
なんか、筋肉がすごい人が多い。
髭とかタトゥの人が多い。
格闘家って感じの人たちだ。
意味はわからないが、ぼくが寝てる間になんかあったんだろう。
まあぼくには関係ないことだろう。
でも、こんな格闘とかあったはずなのに全然わからないなんて、さすが一流のホテルだ。
ぼくは感心しながら、階段を降りる。
その後ろをクロもついてくる。
庭で剣の素振りをする。
1000回が日課。
フォームは勝手に身体が覚えている。
素早い突き、上段斬り中断斬り下段斬り。
いろいろ試してみる。
身体の切れはいいみたいだ。
回転斬り、ジャンプ斬り。
変則的な動きもこなせる。
それから、魔法も使ってみる。
火水土風。
基本魔法は大丈夫。
闇、光もうまくこなす。
最後に剣に魔法をまとわせる。
そう、せっかく魔法と剣を使えるのだから合体させればいい。
いずれは剣聖や大魔導士とも戦わないといけない。l
ぼくの能力はものまねにすぎない。
本人と闘ったときは単体では勝てない。
でも、彼らの技を合体させれば、もしかして勝てるかもしれない。
彼らに勝てなければ、親友たちを救うことはできない。
ぼくは日課の練習をこなすと、少し休む。
体力も魔力もだんだん上がっているのがわかる。
そう、使えば使うほど上がっていくのだ。
ベンチにすわると、クロが膝の上に乗る。
癒してくれようとしているのかな。
たしかに猫を撫でていると疲れがとれるような気がする。
猫がパワーをくれるのかな?
ぼくは、朝ごはんまでの時間を修行に費やすのだった。




