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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第3章 魔王会議

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「じゃあ、頼んだよ」

 渋沢さんはポンとぼくの肩を叩く。

「前川君なら大丈夫だよ。

 だって剣聖と大魔導士の力をもっているのだから。

 それに…

 まあ、がんばってよ。

 ぼくたちのサーカス団のために」

 団長も気楽にぼくに微笑みかける。


「それにしても、渋沢さんの作戦はたいしたものです。

 やっぱり弱そうにみせたら、つられるやつがいました。

 青蛇派の仮面劇場ですか…

 序列9位と言ったところですね。

 作戦通りです。

 さすがカリスマ経営者ですね」


 え…どういうこと?


「普通にやってたら時間がかかりますからね。

 これに勝ったら序列がひとつ上がります。

 前川くんなら楽勝でしょう」


 いや、だから…


「あとは前川君の仕事です。

 よろしくお願いします」

 団長は笑顔を崩さない。

 まったく、ぼくが負けるなんて思っていないみたいだ。

 そればかりかクロまで、たのんだというようにぼくを見上げる。

 

 「じゃあ、前川君はおいしいものでも食べて明日にそなえてください」

 大人たちは、気楽に食事をしながらお酒を飲む。

 それに比べて、ぼくは明日のことを考えただけで食事どころじゃなくなる。

 このレストランはメトロシティでも有名なところらしい。

 向こうの世界でいう三ツ星とかそんなやつみたいだ。

 たしかにすごく上品な料理が並べられる。

 それから、魔王会議の参加者はタダで食べられるとのことだ。

 だから、団長たちは高そうなお酒を楽しんでいるのだ。

 ぼくの気持ちも知らずにだ。

 

 もう、仕方ない。

 これは僕のせいじゃないのだ。

 もし負けても団長と渋沢さんの見通しが甘かったのだ。

 ぼくは開き直る。


 やっと味がわかるようになる。

 たしかにすごくおいしい。

 でも量が圧倒的に少ない。

 ぼくは、目の前の料理を片付けて、ステーキのお替りをするのだった。

 ナー。クロの鳴く声。

 足元ではクロがぼくに肉のおすそ分けをねだるのだった。 

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