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飛空船は、空港に降り立つ。
乗船したときの空港とは少し感じが違う。
大型の飛空船もあるが、小さな飛空船も多い。
そして、その小さな飛空船は装飾を施した豪華なものが多い。
向こうで言うプライベートジェット的なものらしい。
貴族や富豪が劇場通いをするのに使うものだ。
それから、魔王会議に集まる興行主たち、空港は大混雑だった。
ぼくたちは飛空船からホテルに向かう。
チェックインを済ませて、服を着替える。
すごく豪華な部屋だ。
これは魔王会議の経費で出してくれるらしい。
ボディガードってキャラじゃないけど、とにかくがんばらないと。
ピエロの化粧をして、腰に刀を差す。
なんかサイコパスな感じじゃね。
できるだけ不気味な感じにしてみよう。
映画で見た悪役キャラをイメージする。
それだけで真似できてしまうのが、ぼくのスキルだ。
ロビーで団長たちと落ち合う。
「では行きますか。
交渉はぼくに任せてください。
前川くんは舞台と同じでしゃべらないで大丈夫です」
「フォローはわたしがしますよ」
渋沢さんもスーツできめている。
本当にすごい貫禄だ。
この二人に小さなピエロ。
街を歩くだけで、みんな振り返る。
クロはぼくの緑色の頭の上に乗っている。
この子も堂々としている。
っていうか猫ってみんなそうなんだ。
自分が王様だと思っているのだろうか。
誇り高い動物なのだ。
その上、体重がないくらい軽い。
抱き上げるときは少し重さを感じるが、頭の上に乗ると空気のように軽い。
小さめの猫といっても3キロくらいあるだろう。
猫の不思議なところだ。
すごく目立つ団体だろうけど、すぐに街になごんでしまう。
それは、この街の特殊性。
そう、ここメトロシティは芸術家の街なのだ。
街だけでなく、歩いている人たちも奇抜なファッションをしている。
髪の毛の色もさまざま、人種もいろいろ、それも人間だけではない。
ゴブリンみたいな小さい人、顔が野獣の人、翼で空を飛んでる人。
多様性に満ちた街なのだ。
ぼくは周りに圧倒されながら会議場へ向かうのだった。




