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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第3章 魔王会議

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04

 渋沢さんの話によると、12のサーカス団の中でも特に力があるのは4つ。

 白猫雑技団、赤蜘蛛人形劇団、青蛇座、茶犬歌劇団。

 この4つの興行団が興行のすべてを決めている。

 そして、国にもにらみを利かせているということらしい。

 ぼくたちも、大きくなるならここに食い込まないとならないらしい。

 渋沢さんの考えでは、その世界でルールを作る側に回ること、これが重要らしい。

 そうしないといつまでも上に行くことができない。

 それから、この興行団を統一することで、国とも戦える戦力を手に入れることができる。

 渋沢さんはビジネスマンであると同時に、歴史にも詳しい人だった。

 だから、自分の戦略を試してみたいという願望も持っている人なのだ。

 

 今回は他のサーカス団の状況を探ること。

 これが目的らしい。

 この間攻めてきたサーカス団みたいに、こっちから攻めることも考えたほうがいい。

 これが渋沢さんの考えだ。

 団長はあんまり積極的ではないんだけどね。

 とにかく、吸収できそうな興行団をみつけて、仲間にする。

 これが今回の仕事。


 でも、世界の興行団が集まるって、どんな所なんだろう。

 

「チェスターの町での設営に一週間はかかります。

 その間に会議に出て帰ってきます。

 かなりハードシュケジュールを覚悟してください。

 そろそろ空港ですね」


「元の世界ではこれくらいのスケジュール当たりまえでしたよ。

 プライベートジェットで飛び回っていたからね」

 渋沢さんはスケールの違う話をする。

 ぼくは飛行機さえ乗ったことがないのにね。


「空港から飛行船で移動です。

 向こうの旅客機ほど速くありませんが、馬車に比べると直線で飛べるため格段に速いです。

 とにかく初日までに帰らないとなりませんからね。

 前川さんはサーカスのスターの一員ですからね」


 そんな話をしている間に馬車は郊外に出る。

 なにか気球みたいなのが何個か浮いている。

 いや、あれは気球じゃない。

 飛行船といった感じのフォルムだ。

 楕円形の気球の下に船のようなものがついている。


 その一つに向かって馬車は進む。

 飛行船はだんだん近くなってくる。

 その大きさがわかるようになる。

 そう、思ったより大きい。

 まるで、大型船が気球についているのだ。

 船室も3階建くらいになっている。

 その船の前で馬車がとまる。

 ぼくたちは馬車を降りて、船の搭乗口まで歩くのだった。

 

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