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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第二章 黒猫サーカス団

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26

 おっさんたちはおとなしく聞いていたが、次の行動に移る。

 そう、この心地いい歌の源に興味を示し始めたのだ。

 顔を見合わせて触覚を動かすおっさんたち。

 そして、視線を星姫さんに移す。


 この子を捕まえれば、この歌を毎日聞けるんだ。

 そう判断したのだろう。

 星姫さんに向かってまっすぐ歩きっだしたのだ。


 もう、歌では止まられない。

 でも、相当の時間は稼いだはず。

 団長、たのみます。

 それまで、なんとかぼくが止めるしかない。


 ぼくは手をかざす。

 その先に土の壁が現れる。

 これで、少しは時間が稼げるだろう。

 そう思ったもつかの間。

 ぼくの作った土壁に穴が開く。

 おっさんたちはその穴に手をかけて、土の壁を崩す。


 土の壁を崩しておっさんたちはこっちに来る。

 

 ぼくは火の魔法の火炎球をおっさんたちにぶつける。

 おっさんたちの中央に火の玉は命中し爆発する。

 その爆炎がおさまり煙が晴れる。

 その中には無傷のおっさんたち。

 とにかく、とんでもない防御力だ。

 それから怪力。

 原始的だけど、ぼくたちに残された手段は少ない。

 ぼくは剣を構える。

 そう、あの関節斬りしかない。

 何匹倒せるかわからないけど、できるかぎりやるしかない。

 それに魔王さまの力がこいつらに通じるかどうかもわからない。


 ぼくは最初のおっさんに向かう。

 さっきより太ったやつだ。

 でも、関節部は細くなっている。

 その体型にも不快感を感じる。


 ちょうど、弱点のところが光っている感じ。

 その光に向かって刀を振るう。

 おっさんの腕は落ちる。

 それと同時にこっちも刀も折れる。

 相手の硬さに耐え切れなかったのか。

 それともぼくの剣技に耐えられなかったのかわからない。

 

 次の刀はない。

 折れた刀を構えて少しうしろに下がる。


「星姫さん、舞衣さん、逃げてください!」

 ぼくはそう叫ぶ。

 そのぼくに敵の腕が伸びてくるのだった。

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