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魔導士どころかテントまで吹き飛ぶ。
やばい、火事にならないかな。
直上に上がっただけで、炎は同じところに落ちてくる。
「やりすぎだ。
晃。あとで団長に怒られるぞ」
「あーあ、炎の魔法はまずいよ。
でも、晃も戦えるんだね。
心強いよ。
このサーカスって戦闘要員はうちらと、魔王さまだけだもん」
もう一人の魔法使いも凍らせる。
あとは剣士だけ。
「部下たちが瞬殺か。
俺の周りを固めるんだからなかなか強いやつらだったんだがな。
しかし、これで奴らが動き出す。
おれたち火蟻サーカス団の首領さまたちがな」
「首領?
おまえが団長じゃないのか?」
「そう、うちの首領たちはやばいぜ。
ほら、そろそろ来るぜ」
そこにひとりのおじさんがくる。
頭が薄いさえない中年のおやじだ。
痩せていて、強そうにはみえない。
これは違うだろ。
「首領さま。
こいつらなかなかやります」
やっぱこれが首領なの?
「なんだよ。
おっさんじゃねえか」
拳をコツンとぶつけて風太さんが前に出る。
ただ、普通のおっさんと少し違う。
目がすべて黒目で、なにか額に2本の動くもの。
触覚って感じだ。
それから、腕が4本。
下半身だけが太くて、上半身が痩せてる。
まるで、昆虫…
「貧相なおっさんだな。
瞬殺してやんよ」
風太さんは、そう言うとおっさんのところに飛び込んでいくのだった。




