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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第二章 黒猫サーカス団

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16

「おまえらは…

 見ていたぜ。

 なかなかの芸じゃねえか。

 これからは、俺らのサーカスで稼いでもらうぜ」

 真ん中の大きい男が大斧を構える。

 その両隣を剣を持った男が固める。

 そして後ろにはフードを着た人が2人。

 木の杖を持っている。

 たぶん、魔法使いだろう。


 ぼくは剣を構える。

 そのとたん、さっきまでの震えが止まる。

 風太さんは…

 獲物を持っていない。

 まるで、拳法のような構え。


「舞衣、左のを頼むぜ」


「わかったわ」


 左右の剣士に向き合う2人。

 じゃあ、ぼくは後ろの魔術師をなんとかしないと。

 この間の山賊くらいの強さならいいな。


 後ろから星姫さんの歌。

 アカペラだけど、きちんとしたメロディ。

 魔法の壁を作るようなことをうたっている。


「さんきゅ、星姫」


 まず風太さん、すごいスピードで右の剣士に突っ込む。

 名前のとおり風のよう。

 相手も、それに反応する。

 風太さんの動きに剣を合わせる。

 斬られる。

 そう思った瞬間。

 風太さんはひらりと躱す。

 そう、まるで風に舞う木の葉。

 剣の風圧で舞い上がる。

 そして、急に重力を持ったように、剣士の頭上から踵を落とす。

 それは完全に剣士の頭に決まる。

 そのまま、倒れる剣士。


 そして一方では舞衣さん。

 こっちも体術だ。

 いや、体術って言うより踊り。

 くるくると回転しながら剣を躱す。

 その回転速度はだんだん上がっていく。

 左の剣士は、じれたように大きな動きとなる。

 渾身の剣を舞衣さんに振り下ろす。

 舞衣さんはその動きを待っていたように、カウンター気味に掌底を放つ。

 その拳は綺麗に敵の顎を砕くのだった。

 


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