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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第二章 黒猫サーカス団

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13

 練習は遅くまで続く。

 でも、こういうのって星姫さんとかは向こうの世界でやっていたことなんだろう。

 すごい数のステージをこなしていたんだからね。

 それも、最高のクォリティでね。

 あらためて尊敬してしまう。

 結局、これでいいとか、これで十分とかいうものはないのだ。

 さっきよりも良いものを作る。

 それが、ショーのキャストとしての考え方だ。

 

 星姫さんもだけど、何よりも舞衣さんがすごい。

 いろいろなアイディアをぼくたちにぶつけてくる。

 完璧なダンスなのに、それで満足しないのだ。

 そして、気を抜いたりすると、マジで怒る。

 まだ、ぼくはそこまでできないけど、星姫さんや風太さんとはすぐに口喧嘩となったりするのだ。 


 けんかするほど仲がいいっていうけど、まだぼくはそこに入り込めてない。

 早くそんな関係になりたいな。

 星姫さんと、その、恋愛的な関係になることはないだろう。

 見た目が全然釣り合わないし。

 でも、仲間にならなれる。

 それで十分だ。


 まず、彼らに追いつくことだ。

 ぼくは、風太さんと舞衣さんの言うことを吸収していく。

 ぼくの能力は真似をすること…

 真似だけならすぐにでもできる。

 でも、それは真似に過ぎないのだ。

 自分のものにして初めて芸といえるのだ。

 そのプロ根性みたいなのがぼくに欠けている部分だって、気が付いた。

 

「もう一度お願いします」

「うん、その調子。みんな晃くんを見習って、じゃあ最初からやってみよう」

 舞衣さんも疲れているはずなのに、ぼくの練習に付き合ってくれる。

 そのおかげか、考えなくても自然と体がうごくようになる。


 舞衣さんのOKが出たのは深夜だった。

 

「おつかれ~」

「まじ疲れたぜ」

 

 でも、この人たちの体力ってすごい。

 ぼくは途中、休んだりしてたけど、この人たちはその間もダンスのことを考えたりする。

 

「前川さん、大丈夫ですか?

 舞衣はダンスのこととなると、こんな感じで。

 スターエンジェルズの時から全然変わらないんです」

 星姫さんが話しかけてくれる。

 それだけで、体力が回復するような気がする。


「大丈夫です。

 早く戦力になりたいしね」


「よかった。

 その感じなら大丈夫そうです」

 2人で笑いあう。

 そして、解散して泥のように眠る。

 翌日からの公演は大盛況となるのだった。

 

 ぼくたちは解散して翌日に備えるのだった。


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