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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第二章 黒猫サーカス団

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05

 ぼくは体を起こそうとする。

 星姫さんの前でみっともないところは見せられない。

 なんかきしむような身体でとりあえず上半身だけ起こす。

 星姫さんに会えただけで、ぼくの中には無限のパワーがわいてくるのだ。


「だ、大丈夫です」

 ぼくは星姫さんに向けて拳をつくって元気アピールをする。


「でも、そうでもないみたいです」

 星姫さんはぼくに微笑む。

 そう、それだけで立ち上がれるし、練習を続けることもできる。

 ぼくは立ち上がろうとする。


「無理しないでくださいね。

 風太さんと舞衣はスパルタだから…

 これまでに何人挫折していったか…」


「そうなんですか」


「はい、あの人たちは自分が認めた人しかステージに上がらせないんです。

 だからステージキャストが不足して、単調なショーになってしまうんです。

 もっとキャストがいたら面白いものができるのに」


「大丈夫です。

 2人とも、ちゃんと教えてくれてます」


「そうみたいですね。

 半日もったのは、前川さんが初めてです」

 ぼくをほめてくれる星姫さん。

 本当かどうかわからないけど、元気づけてくれてるんだ。

 思った通り性格もいい子だった。


「ありがとうございます。

 でも、ぼくはそんなに運動ができるほうでもないし…

 でも、星姫さんにそう言ってもらえると頑張れそうです」

 立ち上がろうとする。

 でも、足に力がはいらない。

 

「あっ、本当に大丈夫ですか。

 もしよければ、わたしが少し楽になる方法を知っているんですが…

 ご迷惑でなければやってみてよろしいでしょうか?」


「でも…」

 

「たいしたことはないんです。

 わたしのJOBは歌い手です。

 その能力、歌で少しだけ癒すことができるんです」


 まさか、ここで星姫さんの歌を聴けるの。

 それもぼくだけのために歌ってくれるって…


「じゃあ、始めますね」

 星姫さんはそう言って微笑むと、癒しの歌を歌い始めるのだった。

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