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「綾崎星姫です。14歳。
元の世界では舞衣さんと一緒にスターエンジェルズをやってました。
前川さんがファンだったってすごくうれしいです。
JOBはディーヴァです。
歌姫っていう意味らしいです。
歌うのが大好きで、サーカスでも歌っています」
やっぱり、星姫さんは歌うJOBだったんだ。
あれだけうまいんだから当然か。
でも、本当に無事でよかった。
そして、星姫さんの歌がまた聴けるなんて、夢みたいだ。
「わたしも、スターエンジェルズのみんなとまたアイドルやりたいと思っています。
わたしたちと一緒に戦ってください」
食事が終わって、すこし星姫さんと話す機会もあった。
なんか緊張してあんまり話せなかった。
へんな奴って思われなかったかな。
そういうぼくでも星姫さんは気遣ってくれる。
すごい性格のいい子だ。
それから、見た目も近くで見てもやっぱり天使だ。
すこしだけ、この世界に飛ばされたことを感謝してしまった自分が恥ずかしい。
食事が終わったらみんなで片付ける。
そう、ここはあんまり上下関係はないみたいだ。
ぼくは塚井さんと鵥さんと同じテントとなる。
なんかステージ要員だからってことらしい。
でも、ぼくは人前に出るとか苦手なんだけどな。
なんかすごい憂鬱。
明日からトレーニングが始まるとのことだ。
苦手とか言っていられない。
死ぬ気でがんばるしかないのだ。
今日、盗賊と戦ったけど、あんなことは生まれて初めてだった。
そう、基本的にぼくは平和主義者で、友達とも殴り合いとかしたことはない。
どっちかっていうと、どんなことでも自分のほうから折れてきた方だった。
でも、これからは普通に戦うなんてことがあるんだろう。
そして、人を殺すなんてことも。
何が正義なんてわからない。
でも、ぼくは友達を助ける必要があるのだ。
啓之と浩二、そしてスターエンジェルズの残りのメンバー。
みんなと一緒に元の世界に帰るんだ。
だから気持ちを強く持とう。
甘えるわけにはいかない。
ぼくの戦いは今始まったのだから。
ぼくはテントの隙間から見える満天の星に誓うのだった。




