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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第1章 異世界転移

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 ぼくが固まった理由…

 それは正面にあの星姫さんがいたから…


 そう、ぼくたちより前に神隠しにあったアイドルグループ、スターエンジェルの推しメンだった。

 ここへ来てから自分のことで精いっぱいだったけど、心の隅に星姫さんのこともあった。

 もし、ぼくたちと同じこの世界に召喚されたのなら、この世界で会えるかもしれないって。

 そして、グレゴリオさんにこの世界を変えること、召喚なんてことはやめさせるために働いてほしいと言われた。

 それには、この世界に召喚された人たちを救うことも含まれていた。

 だから、啓之と浩二を助ける。

 そして、もしスターエンジェルがこっちに来てるなら、ぼくが救うと心に決めていた。


 その綾崎星姫さんが今ぼくの前にいるのだ。

 よかったと思うと同時にこんな近い距離で彼女に会えた喜び、いろいろな感情でぼくは何もできなくなってしまった。

 ただ、なぜか涙だけがこぼれだす。

 ぼくは服の袖で涙を拭く。

 

「どうしたです。

 前川君、安心したんですかね」

 グレゴリオさんがぼくたちをテントの奥のほうに連れていく。


「それでは新しいキャストを紹介します。

 あっ、キャストというのはここでのメンバーの呼び方です。

 まず、雨咲紫織さん」

 大げさに手で雨咲さんを指す。


「あ、雨咲紫織です。

 16歳、高校1年生です。

 あの、救っていただいてありがとうございます。

 みなさんといっしょに頑張っていきたいと思います。

 一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします」

 そう言って深く頭を下げる。


「雨咲さんは村人です。

 だから、運営のほうを中心にやっていただきます。

 でも、女の子だし年齢も同じくらいだから星姫さんと舞衣さんで見てもらえますか」


「わかったよ。歓迎するよ。

 こっちにおいで」

 星姫さんの横の人が手を上げる。

 この人も知ってる神踊舞衣かぐらまいさんだ。

 スターエンジェルの人でダンスがすごくうまい人だ。


「あの人たち、スターエンジェルズですよね。

 この前に神隠しにあった」

 雨咲さんも舞衣さんや星姫さんに気付いたらしく、表情を明るくして、彼女たちのほうに歩いていく。


「つぎに久しぶりの大物です。

 前川くん。

 ジョブはミミックです」

 グレゴリオさんの紹介でぼくは前にでるのだった。


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