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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第1章 異世界転移

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「お前は動けない!」

 おっさんがそう言うと、逃げようとしていた頭目が派手に転ぶ。

 まじかよ。

 その能力ってチートすぎ。

 

「た、助けてください」


「ね、だから運が悪いっていったのに。

 調子に乗るから」


「すみません。

 もう、盗賊はやめます。

 だから、命だけは助けてください。

 あなたも、わかりますよね。

 この世界の人なんでしょ。

 異世界人のおかげでこの世界がどんなにひどくなっているか。

 だから、こんなふうに奴隷を買っているんでしょ」

 涙ながらに頭目はおっさんに訴える。


「まあ、今日はいい仲間ができて機嫌がいいから許してあげましょう。

 晃くんもいいですよね」


「はい。べつに」

 さっき人を殺したけど、何も思わなかった。

 まるでゲームの中でのことみたいだった。

 でも、べつに人を殺したいわけではない。


「もう、動いていいですよ」

 おっさんがそう言うと、頭目と残った盗賊は這う這うの体で逃げていく。


「ちょうどよかったです。

 あなたの力が確かめられて…

 思ったとおりでした」


「でも、グレゴリオさんの力もやばすぎです」


「いや、そのうち、君には敵わなくなります。

 一緒に魔王さまにお仕えしましょう」


「魔王さま?」


「そうです。

 ぼくたちのサーカスの長は、この世界の12柱の魔王様の一人なのです。

 そして、その力であの王国を倒しましょう」


 なんかわからないけど、ぼくにはこの人についていくしかなさそうだ。

 それに、このチートな人が仕えている魔王にも興味がある。

 それと、一番大切なことは、浩二と啓之のことだ。

 ぼくはあいつらを助けたいんだ。

 もし、王国を倒せるのなら、それも可能だろう。

 ぼくはまた馬車に乗り込んで、グレゴリオさんのサーカスへと向かうのだった。

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