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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第1章 異世界転移

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 見える。

 やつらの攻撃が…

 まるでスローモーションのように…

 これが見切るということか。


 ぼくは右の盗賊の剣を避けて、袈裟懸けに斬る。

 その刃は簡単に盗賊の脇から心臓に届く。

 骨とかあるはずなのに、簡単に刃が通るのだ。

 これが達人の剣なのだろうか。

 自分でも驚くほどの剣技だ。


 そのまま、相手の身体を崩して、それでもう一人の剣を受ける。

 たぶん、死体になっているだろう敵から剣を引き抜き。

 そのまま、突きを入れる。

 突きは盗賊の心臓を貫く。

 そこまでの間、ぼくの中ではかなりの時間だったが、実際には瞬きの間だった。


 ぼくの前に盗賊二人が倒れている。


「まさか、その剣技。

 アーノルド騎士団長か」

 頭目がぼくの剣を見破る。

 そんなに特徴的な型なんだろうか?

 ぼくにはわからないけれど。


「一度、奴の試合をみたことがある。

 まるで瓜二つだ」

 そう言って逃げようとする頭目。

 その後ろから、魔術師が火の玉を放つ。


 そのとたん、またぼくの中に何かが流れ込んでくる。

 それは魔法の使い方だった。

 これも、言葉ではない、経験が流れ込んでくるのだ。

 ぼくが手を突きだすと、相手の火の玉は消滅する。

 魔法の盾だ。

 この魔法は相手の魔法を消滅させる。

 もちろん、それは魔力の強さに比例する。

 あいての魔力が強ければ、打ち消すことはできない。

 ただ、さっきの盗賊の魔法は完全に消滅していた。


 相手の魔術師もそれがわかったのだろう。

 自分の魔法が通じない相手であることを悟って、頭目に逃げるように言う。


 しかし、今度はぼくの番だ。

 同じ火の玉でいいだろう。

 あまり大掛かりなものは、どうなるかわからない。

 ぼくは、盗賊と同じ魔法を放つ。


 ぼくの手から飛び出した火の玉は相手の10倍の大きさだった。

 そして、それは倍のスピードで頭目と魔術師の方に向かい、大爆発を起こすのだった。

 

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