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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第1章 異世界転移

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「そうですか?

 運が悪かったですね」


「わかったか。

 逆らわなければ、この世界の者は許してやる。

 異世界人は許さねえがな。

 この世の地獄を見せてやるよ」


「違います。

 運が悪いのはあなた方ですよ」

 おっさんはそう言うと口元だけで微笑む。

「黒猫サーカス団に喧嘩を売るなんてね。

 その剣はぼくの剣だ」

 いつの間にかリーダーの剣はおっさんの手にある。


 その剣をぼくに渡す。

「さあ、君の能力を見せてくれるかな?

 大丈夫、君は死なないから」

 おっさんはそう言って雨咲さんの前に立つ。

 雨咲さんを守ってくれるってことか。

 そして、ぼくに戦えと…

 

 ぼくは剣をもって立ち上がる。

 剣道もやったことない。

 どうやって握ったらいいのかさえわからない。

 でも剣を手にしたとたん、何かがぼくの中に流れてくる。

 握り方、構え方、そういうのが分かる…

 違う理解しているというのではない。

 身体が覚えているというレベルだ。

 ぼくは剣を構える。


 そのぼくに向かってくるのは、2人の盗賊。

 彼らも剣を構える。

 その構えから彼らの剣術の腕もわかってしまう。

 そう、剣術とはいえないレベルであることが見えるのだった。


 ぼくは静かに上段に構える。


 相手もぼくの気力みたいなのがわかるのだろう。

 ぼくのほうに踏み込めなくなる。


「なんだ。こいつは?

 形だけだ。

 こんなガキを恐れるんじゃない。

 行け!」

 頭目の声を合図に彼らは踏み込む。

 もちろん、2人同時にだ。

 彼らはそうしなければ勝てないのはわかっているのだろう。


 ぼくは、彼らの剣に向かって飛び込むのだった。

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