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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第1章 異世界転移

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「ぼくはグレゴリオ。

 黒猫サーカス団の団長です」

 おっさんはさっきと違う口調で話し始める。

 まるで、日本人のようなしゃべり方。

 こっちの人のような時代がかった違和感がない。


「ぼくも君たちと同じ転移者なんだ」

 おっさんはそう言うと、服の一番上のボタンをはずして、首を見せる。

 そこには、ぼくたちと同じ入れ墨のような黒い輪がある。


「黒猫サーカス団は君たちを歓迎します。

 安心してくださいね。

 まず、君たちは高校生かな?」


 ぼくたちは首を縦に振る。


「名前と歳を聞かせてもらっていいかな?」


「はい。ぼくは前川晃…

 高校2年生、17歳です」


「わたしは雨咲紫織です。

 高校一年、16歳です。

 他のみんなはどうなるんですか?

 転移者ならみんなを助けて。

 お願いします」


「ごめん、それは難しいんです。

 この奴隷の輪がある限り。

 それと資金の問題もあって」


「あの金貨は?」

 ぼくたちの代金として支払われた大きな金貨。

 かなりの値打ちがありそうだ。


「サーカス団の資金です。

 魔王さまにいただいたものです。

 大金貨は向こうのお金では500万くらいの価値です。

 ぼくたちにとって2人救うのが、精一杯なんです」


「ありがとうございます」


「いえ、力不足でごめんなさい」


「でも、しばらくは大丈夫だと思います。

 移転者はそんなにひどい扱いをうけません。

 まず、勇者や賢者は何年か演習をしないと使い物になりません。 

 だから、大金をかけて鍛えられます。

 その大事な戦力は大切に扱われます」

 そうか、じゃあ浩二たちは大丈夫そうだ。

 おっさんの言葉にぼくは胸をなでおろした。

 

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