表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第1章 異世界転移

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/440

13

「では、落札結果を発表します」


「一番、女、大金貨1枚金貨5枚、メルッサさんの落札です」

 兵士はさっきおっさんたちが渡していた紙を読み上げる。

 あれが、入札用紙になっていたらしい。

 入札結果が次々と読み上げられる。


 その中でさっきのカップルが別々の人に引き取られたみたいだ。

 2人とも、泣いて別れるのを嫌がる。

 男の人の方がボコボコにされて引き離される。

 ほんとうにひどいやつらだ。

 さっきから思うんだけど、こっちの世界の人間はぼくたちを家畜のようにしか扱えないのか。

 ぼくの怒りは行き場がない。

 でも、覚えておいてやる。

 ここにいるすべての異世界人を。

 生き延びてこの世界を壊してやる。

 すべてを引き裂いてやる。

 覚えていろ。

 

 さっきの女子高生の番。

 ぼくが見る限り彼女に入札したのはあのおっさんだけだったはずだ。

「5番、女、大金貨1枚、グレゴリオさんが落札です」

 あのハゲデブが嬉しそうに手を上げる。

 でも、このおっさんなにをしたのか?

 絶対におかしい。

 だって、女子高生グループの中でこの子がいちばんかわいいのだ。

 たぶん、ぼくの意見だけではないはずだ。

 もしかして、この世界の美的センスは向こうと違うのかもしれない。


 女子高生は泣き出してしまう。

 あのおっさんの好色そうな笑い。

 結末は予想どおりになるのだろう。

 今は希望は持たない方がいい。


 それから僕の番だ。

 そう、ぼくも入札したのは、あのおっさんだけだ。


「最後です。

 6番、男、大金貨1枚グレゴリオさんです」

 やっぱり、あのおっさんだ。

 ぼくもろくなことにならないだろう。

 だけど、いつかこいつらを殺してやる。


 おっさんが近づいてくる。

 さっきの女子高生を連れてだ。

 そして、ぼくの顔を覗き込む。


「いい目だ。

 この気持ちを忘れるな」

 おっさんはぼくの耳元でそうささやくのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ