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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第6章 賢者加賀谷博之

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03

 それから、ぼくたちはそのままでは使い物にならない。

 それなりの研修をつまなくてはならないのだ。

 

 まず、ぼくたちの能力。

 それはレベルというものがあって、それが一定以上あがらないと戦えないとのことだ。

 そのレベルは経験値を稼ぐと上がる。

 経験値は基本的にモンスターと呼ばれる魔族を倒すことであがる。

 JOBによっては他の条件によって上がるものもあるらしい。


 また、ぼくたちの世界では戦闘というものはない。

 みんな、戦ったことがないのだ。

 柔道や空手をしていたものもいるかもしれない。

 でも、それは戦闘ではないのだ。

 ぼくたちは殺し合いの経験なんてないのだ。


 それどころか、勇者や賢者と言っても、ほとんどの者は剣を握ったこともないのだ。

 転移者はそのJOBによって天才的な才能を持っている。

 しかし、剣にも格闘にも基本というものがある。

 それを飛ばして、戦うのは効率が悪い。

 武道には、先人たちが生み出し練り上げた型というものがあるのだ。

 それを学ばなくてはならない。

 まずは剣の持ち方からということになる。


 そして、ぼくたちに足りないものがもうひとつある。

 それは気持ちだ。

 ぼくたちはぬるい世界で育ってきた。

 だから、人と争うこと、ましてやモンスターを殺すなんてことには抵抗をもってしまう。

 たとえば、ぼくたちは鶏一匹締めることができない。

 そういう気持ちではこの世界は生き残ることはできないのだ。


 そのメンタルも鍛えるとのことだ。


 それにしても、ぼくはゆるせない。

 晃のことだ。

 王国には多大な経費のかかる村人や非戦闘職を養うことはできないとのことだが、べつに事務的な仕事もあるだろう。

 それなのに。

 ぼくはルーバルトの言うことは話半分に聞いておく。

 それよりも、とにかく生き残ることだ。

 そのためには、今は強くなることだ。

 

 さっきから隣の相棒はすごい顔でルーバルトをにらんでいる。

 やつもぼく同様に納得がいかないのだろう。

 ぼくは浩二の肩をポンと叩く。

 二人ならなんとかこの危機は乗り越えられるだろう。


「ささやかながら、食事を用意しています。

 さぞやお腹が空いておられるでしょう。

 お風呂も用意させていただいています。

 今日のところはゆっくりとお休みください」

 ルーバルトの言葉で、ぼくたちは食堂へと案内されるのだった。



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