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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第5章 スライムの王

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 でも、キングは触手を伸ばして、サトウさんの心臓を突く。

 サトウさんは即死だ。


「また、レベル上げとかされたらいやだからね」


「でも、何も言わないで殺さなくても」

 舞衣さんが立ち上がってキングをにらむ。


「ぼくが信用したのは君たちだけだよ」

 舞衣さんの言葉を無視してスズキさんに向かう。

 ぼくたちの言葉は通じない。

 ぼくはスズキさんの前に立ちふさがる。


「スライムキングさん、やめてください!」

 ぼくは剣を抜く。


「ぼくと闘おうというのですか。

 君たちとは戦いたくないのですがね」


「もし、スズキさんを殺すのなら、戦います。

 異世界人も、王国の被害者なんです。

 それに、彼らはコボルトを殺すのをためらってました。

 彼らは僕たちと同じなのです。

 ただ、王国に操られているだけです。

 この首輪をつかってね」


「ふうん。でも、彼らはぼくたちの敵だ」


「だから、この首輪の呪いがとけたら、異世界人はぼくたちに味方します。

 こんな、首輪でぼくたちを使おうとする王国をみんな恨んでいるはずです。

 そして、彼らが仲間になったら、王国を倒すことができると思います」


「しかたない。

 さっきの借りを返させてもらうよ。

 それだけじゃないな。

 君を信用しよう。

 この前から見ていて、気に入ってしまったからね。

 その人だけは助けてあげよう」

 そう言って、キングは笑う。


「ありがとうございます」

 ぼくは礼をする。

 舞衣さんはまだ納得がいかないみたいで、まだなにか言ってる。

 星姫さんがそれをなだめている。


 キングが手をあげると、スライムたちは引き始める。


「それでは、また会おう。

 ぼくたちはいろいろと助け合えるみたいだからね」

 キングはぼくたちに微笑むと、背を向ける。


 ぼくは、最敬礼をしてキングの後ろ姿を見送るのだった。


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