表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第5章 スライムの王

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

122/440

18

 リンドグリーンの悲鳴が続く。

 スライムたちの捕食、それはゆっくりしたものであった。

 牙や爪がないので、酸のようなものを出して、溶かして取り込む。

 体液を取り込む。

 それは永遠の拷問でもあった。

 本当は殺してやったほうが幸せなのかもしれない。

 でも、ぼくにはそんなことはできない。


 リンドグリーンの悲鳴がやむ。

 スライムたちは、体の中に入り込んで、内臓を食べているのだろう。

 なんか、いやな音がする。


「もう、殺してあげてください」

 ぼくはスライムキングに願う。


「君がやってあげるといい。

 それにもうスライムの毒が回っているはずです。

 それは麻薬のような効果があってね。

 たぶん、夢の中にいる気分でしょう。

 自然はそんなに残酷なものではありませんよ。

 毒は動けなくするだけでなく、精神も奪ってしまう。

 人間のように苦しめるためだけに殺すなんてことはありません」


 キングの言う通り、ぼくはきれいごとを言ってる。

 そうやって、自分をごまかしているだけだ。


「さて、コボルトたちの件はお礼を言います。

 あなたがたの言うことは本当だった。

 あらためて、手を組んでくれるようお願いします。

 他の魔王はわたしが説得します。

 大丈夫です。

 ぼくは、魔王の中でも強いほうなんですよ。

 だれも、ぼくの言うことに異論は唱えないでしょう」

 

 確かにスライムキングは強い。

 なんにでもなれるし、たぶん斬られても死ぬことはない。

 相手にするととんでもなく厄介なのだ。


「さて、あとは…」

 キングはそういうと、タナカさんに近寄る。

 舞衣さんと星姫さんが彼らを助けているところだった。

 舞衣さんが介抱し、星姫さんが癒しの歌を歌う。

 それで、3人とも気を取り直していた。


 キングはタナカさんに近寄ると、いきなり触手で心臓を刺す。

 キングが触手を引くとタナカさんは血を吐いて倒れる。


「武士の情けというやつです」

 キングはそう言って微笑む。


 それから、サトウさんのところにも近寄る。


「やめてください」

 ぼくは、同じようにサトウさんを殺そうとするキングを止めようとするのだった。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ